ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 でスロベニアのログリッチが４度目の総合優勝
スペインで開催されていた第79回ブエルタ・ア・エスパーニャ（ＵＣＩワールドツアー）は、9月8日の最終日に首都マドリードで24.6kmの個人タイムトライアルを競い、スロベニアのプリモシュ・ログリッチ（レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ）が2019年、2020年、2021年に続いて４度目の総合優勝を果たした。
スロベニアのログリッチがブエルタで４度目の総合優勝を果たし、最多優勝記録に並んだ (©SprintCycling)
ログリッチはこれで地元スペインのロベルト・エラスが持つ最多優勝記録に並んだ。エラスは2000年、2003年、2004年、2005年にブエルタで総合優勝している。
総合２位は2分36秒差でオーストラリアのベン・オコナー（デカトロン・ＡＧ２Ｒラモンディアル）、３位は3分13秒差でスペインのエンリク・マス（モビスターチーム）だった。
ブエルタ2024の表彰台。左から13日間ラ・ロハを守って総合２位になったオーストラリアのオコナー、４度目の総合優勝を果たしたスロベニアのログリッチ、総合３位になってブエルタで４度目のトップ３になった地元スペインのマス (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
最終日の個人タイムトライアルは、スイスＴＴチャンピオンのシュテファン・キュンク（グルパマ・ＦＤＪ）が、区間２位になったログリッチに31秒差を付け、30歳でグランツール区間初優勝を果たした。彼はフランスのグルパマ・ＦＤＪにも、2022年以来のグランツール区間優勝をもたらした。
最終日の個人ＴＴはスイスＴＴチャンピオンのキュンクが初優勝した (photo : Unipublic /Cxcling /Jose Carlos Diaz)
キュンクはフランスのグルパマ・ＦＤＪに2022年以来のグランツール区間優勝をもたらした (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
■ブエルタで最多記録の４度目の総合優勝を果たしたログリッチのコメント
「（最多総合優勝記録保持者になれて）素晴らしい。今日はそれを仕上げたかった。厳しかったが、全てがうまくいって満足している。キュンクがこの手の平坦なタイムトライアルに強い事は誰もが知っている。それでも、それを取るために自分自身に動機づけるよう努力した。
（2024年のグランツールを全てスロベニア人が制した事については）多くの犠牲を払っている。それはボクだけではない。家族、周囲の皆、我々全員がこのために多くの犠牲を払っている。これが達成できて嬉しいと感じている。ボクがこれを勝ち取るためにサポートしてくれた事に感謝している。（５度目の優勝は）そうだね、できたらいいね（笑）決して十分という事はない。でも、４度でも十分すごいよ」
ポイント賞は２年連続でオーストラリアのグローヴズが受賞した (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
バスク一周の大怪我から復帰したオーストラリアのヴァインが山岳賞を受賞した (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
新人賞は総合５位に入ったデンマークのスケルモーセが受賞した (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
山岳賞を逃したスペインのソレルは今大会の敢闘賞を受賞した (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
チーム成績はＵＡＥチーム・エミレーツが受賞した (photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
ブエルタ2024の４賞ジャージ (photo : Unipublic /Cxcling /Naike Ereñozaga)
■第21ステージ結果
［9月8日／テレフォニカ地区（マドリード）～マドリード／24.6km］
1. S. KÜNG (GROUPAMA-FDJ / SUI) 00h 26′ 28”
2. P. ROGLIC (RED BULL – BORA – HANSGROHE / SLO) + 00′ 31”
3. M. CATTANEO (T-REX – Quick-Step / ITA) + 00′ 42”
4. F. BARONCINI (UAE TEAM EMIRATES / ITA) + 00′ 43”
5. M. SCHMID (TEAM JAYCO ALULA / SUI) + 00′ 46”
6. M. VACEK (LIDL-TREK / CZE) + 00′ 52”
7. V. CAMPENAERTS (LOTTO DSTNY / BEL) + 00′ 54”
8. M. SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 01′ 02”
9. H. SWEENY (EF EDUCATION – EASYPOST / AUS) + 01′ 03”
10. B. ARMIRAIL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 01′ 03”
第79回ブエルタ・ア・エスパーニャ 個人総合最終成績（ラ・ロハ）
1. P. ROGLIC (RED BULL – BORA – HANSGROHE / SLO) 81h 49′ 18”
2. B. O’CONNOR (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUS) + 02′ 36”
3. E. MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 03′ 13”
4. R. CARAPAZ (EF EDUCATION – EASYPOST / ECU) + 04′ 02”
5. M. SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 05′ 49”
6. D. GAUDU (GROUPAMA-FDJ / FRA) + 06′ 32”
7. F. LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 07′ 05”
8. M. LANDA (T-REX – Quick-Step / ESP) + 08′ 48”
9. P. SIVAKOV (UAE TEAM EMIRATES / FRA) + 10′ 04”
10. C. RODRIGUEZ (INEOS GRENADIERS / ESP) + 11′ 19”
［各賞］
■ポイント賞 : K. GROVES (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS)
■山岳賞 : J. VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS)
■新人賞 : M. SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN)
■チーム成績 : UAE TEAM EMIRATES (UAE)
■敢闘賞 : M. SOLER (UAE TEAM EMIRATES / ESP)
(photo :Unipublic /SprintCyclingAgency)
