野中、西谷が3連覇! Cycle Sports Presents シクロクロス最速店長&社長選手権 

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ロードレースから始まった、全日本最速店長選手権シリーズも、いまやシクロクロスとZwiftにフィールドが広がった。
9月29日(日)、今年で4回目の開催となったシクロクロスの最速店長選手権および、社長選手権が東京都稲城市で開催された稲城クロスの1カテゴリーとして行われた。

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

店長6名、社長7名の計13名がスタートラインに並ぶ。薄曇りの空の下、15時半にレースがスタート。

1コーナーへ向かう長いストレート、ぐんぐん加速する集団の中盤で、バランスを崩した選手の転倒に巻き込まれる形で数名の落車が発生。先頭は店長クラスの向山浩司(A-CAP)と、野中秀樹(コーダーブルームショップ稲城店)がリードしていく。店長クラスの優勝候補2名だ。コース終盤にあるシケインでは、バイクを担いで超えていく野中に対して、向山はスピードで勝るバニーホップでクリア。「勝つためになんでも取り入れてきた。バニーホップの技術もそう」と語っていた通り、このセクションのスピードは向山が勝っているように見えた。

 

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

1周目、先行する向山に野中がぴたりとつける

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

バイクを持ち上げてシケインを超えていく野中

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

対する向山は、この日のために磨いたバニーホップで飛び越えていく

 

1周目が終わって、レースが全6周で争われることが決定。その直後の2周目には野中が一気に向山を引き離しにかかるが、シケインセクションでその差を向山が戻す。それでも野中の勢いは止まらない。周回が進むにつれて、差が開いていく……。

 

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

社長カテゴリーのトップを争う田渕(右)、と西谷(左)

 

社長カテゴリーは、田渕君幸(トライクル)と西谷亮(アクティバイク)の争いに。先行していた田渕を、西谷が3周目のホームストレートでパス。スタート前に西谷は「社長カテゴリーだけではなく、全体でも優勝を狙いたい」と語っていた通り、そのまま前の店長二人を追う勢い。

レースの先頭では野中が快調に飛ばし、向山との差を確実に広げていく。その後ろ、店長カテゴリーは3位争いが僅差となっていた。片岡誉(轍屋自転車店)と新俊夫(グエルバイシクルストア滋賀草津店)がパックで抜きつ抜かれつの闘いを繰り広げていた。

店長カテゴリーは、野中がそのまま独走を続けて3連覇を達成。社長カテゴリーも西谷が同じく3連覇。

 

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

店長カテゴリーの3位を争った片岡(右)と新(左)

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

毎年パーマスタイルで参戦している松崎圭(サロンフラムルージュ)

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

3連覇達成の野中。手の形にはある意味が込められていた

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

同じく3連覇の西谷

 

店長カテゴリー優勝・野中秀樹(コーダーブルームショップ稲城店)

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

表彰式には自転車のまち稲城のキャラクター「オネカン戦士稲城ペダリオン」が駆けつけてくれた

最速店長 野中秀樹(コーダーブルームショップ稲城店)
2位 向山浩司(A-CAP)
3位 新俊夫(グエルバイシクルストア滋賀草津店)

 

「昨年と比べて体重を約3kg落とし、ロードでも好調なシーズンを送れていました。2年前の王滝で優勝できなかったので、今年は王滝優勝をねらっていましたが、大会が中止になってしまった。でもその練習が今日につながって、無駄にならなかったです。今日はメンテナンスでご利用いただいているお客さんが応援に来てくれている。見られているので、連覇が続けば続くほど負けられないですね。シクロクロスを始めるお客さんが、増えてきているのも嬉しいです。フィニッシュのガッツポーズは、お店の2年目、レースの3連覇を手で表現しました。引き続きコーダーブルームショップ稲城店をよろしくお願いします」(野中)

 

社長カテゴリー優勝・西谷亮(アクティバイク)

2024シクロクロス最速店長&社長選手権

最速社長 西谷 亮(ACTIVIKE)
2位 田渕君幸(トライクル)
3位 松井響(サイクルショップ リ・ベレ)

 

「最速社長カテゴリーの優勝はもちろんですが、総合での優勝も狙っていました。でも最近はツール・ド・おきなわに向けてトレーニングしていて、今日も午前中3時間ロード練習をやってきました。稲城のコースはよく知っているけれど、ロード練習で鍛えたフィジカルだけでは上位2人にはかなわなかった。シクロクロスに対応する練習の必要性を感じました。終盤、シケインの手前のコーナーで転倒してしまったのが悔やまれます」(西谷)

 

敢闘賞

斎藤和也(ミネルヴァ)

リザルト