2024さいたまクリテリウム メインレースはギルマイが優勝
2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム当日、メインレースはもちろん1周3.6kmの特設コースを使って行われるクリテリウムだ。
さいたま新都心駅の西側と東側の大通りを使い、さいたまスーパーアリーナを突き抜けて走るコースはほぼ従来どおりだが、さいたまスーパーアリーナのメインアリーナを使用するという点で今年は特別だ。
正午前、メインアリーナの観戦席がオープンになると、しとしと雨が降る中で一般の方の体験走行が1周行われ、それを見送る形で歴代優勝選手のトークショーが行われた。
クリストファー・フルーム、ジョン・デゲンコルプ、マーク・カヴェンディッシュ、ヤスペル・フィリプセン、そして新城幸也がステージに登壇。ユキヤは「ツール・ド・フランスの最終ステージでシャンゼリゼに来ると鳥肌が立つ、それが忘れられない。このさいたまクリテはそれに続く第22ステージという気持ちです」とコメントした。
続いてオープニングセレモニーでは、さいたま市がアジア初の「ツール・ド・フランス・サイクルシティ」に認定されたラベルの授与式が行われ、清水勇人さいたま市長にASOのエティエンヌ・アモリ氏から認定証が渡された。
海外プロおよび国内プロによるメインレースを前に、1周3.2kmのタイムトライアルも行われた。チームタイムトライアルで並みいる海外チームより速いタイムを叩きだしたのはシマノレーシングだ。
個人タイムトライアルは、プロ選手以外に女子やジュニア男子、パラサイクリングの選手も走ってくれる。EFオートリー・キャノンデールでプロ入りした垣田真穂は「このジャージで走るのは最後なので、転ばないように走りたい」とスタートした。
待望のクリテリウムメインレースは3.6kmを17周して争われた。出走は49人だ。
例年はツール・ド・フランスの当年優勝者が来て勝ちをさらっていくパターンが多かったが、今年はポガチャルが来ていない。となれば下馬評はやはり今年マイヨベールを獲得したビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)の声が高かった。
レースはこのレースで引退する畑中勇介(キナンレーシングチーム)らの逃げで始まったが、集団は大きなタイム差を許さず吸収とアタックを繰り返し、大集団のままフィニッシュラインへ。ワンティの列車に牽かれたギルマイが両手を挙げ、勝利を飾った。
2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム メインレース結果
(1周3.6km×17周)
1. ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)01’35’09”
2. プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+00″
3. マーク・カヴェンディッシュ(アスタナ カザクスタンチーム)+00″
4. ヤスペル・フィリプセン(ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ)+00″
5. ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ カザクスタンチーム)+02″
6. ジョン・デゲンコルプ(DSMフィルメニッヒ・ポストNL)+02″
7. 初川 弘浩(愛三工業レーシングチーム)+02″
8. サンディ・デュジャルダン(トタル・エネルジー)+02″
9. 新城 幸也(バーレーン ヴィクトリアス)+02″
10. 天野 壮悠(シマノレーシングチーム)+02″
ポイント賞
ヤスペル・フィリプセン(ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ)
山岳賞
ロマン・バルデ(DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
最優秀新人賞
ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)
敢闘賞
クリストファー・フルーム(ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ)
総合1位チーム
アスタナ・カザクスタンチーム
日本人総合1位チーム
シマノレーシングチーム
表彰式の後、パリ五輪金メダリストの杉浦佳子がさいたま市長特別賞の表彰を受けたほか、畑中勇介の引退セレモニーや、10回大会を記念して歴代優勝選手や最多出場選手などを表彰するセレモニーなどが行われ、選手がメインアリーナの場内を歩いて一周して大会を締めくくった。
2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
■ 日程:2024年11月2日(土)
■ 会場:さいたま新都心駅周辺(埼玉県さいたま市)
■ 主催:さいたまクリテリウム組織委員会、一般社団法人さいたまスポーツコミッション
■ 共催:埼玉県、さいたま市、A.S.O.(Amaury Sport Organisation)
■ 特別協力:さいたまクリテリウム推進委員会
■ 競技主管:公益財団法人日本自転車競技連盟
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