英国のカヴェンディッシュが引退
今年のツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)で前人未到の区間35勝を上げ、ベルギーのエディ・メルクスを抜いて最多区間優勝記録のトップに立った英国のマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム)が、11月9日に引退を発表し、39歳で現役生活に終止符を打った。
カヴェンディッシュが引退レースに選んだのは、ツールを主催するフランスのアモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)が自ら手掛ける人気の興行イベント『ツール・ド・フランス・プルデンシャル・シンガポール・クリテリウム2024』だった。
11月10日に開催された第3回大会には、マイヨ・ベールを着たエリトリアのビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、ベルギーのヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、スロベニアのプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)といったトップ選手たちが顔を揃えていたが、実際にはカヴェンディッシュの引退クリテリウムのようだった。彼は前日にインスタグラム上で、それがプロのキャリアで最後のレースになると発表していたのだ。
メインレースのクリテリウムは、カヴェンディッシュが集団ゴールスプリントでフィリプセンとベルギーチャンピオンのアルノー・ドゥリー(ロット・デスティニー)を下し、有終の美を飾った。