2024JBMXF大東建託シリーズ第9戦茨城大会は橋本颯馬が優勝、シリーズチャンピオンは深川匠
目次
女子は優勝の丹野夏波が初のシリーズチャンピオンに
JBMXF大東建託シリーズの最終戦となる第9戦茨城大会が、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園BMXコースで開催された。
最高峰カテゴリーのチャンピオンシップでは男子が橋本颯馬、女子は丹野夏波がそれぞれ優勝した。年間のシリーズタイトルも決定し、チャンピオンシップ男子は深川匠、チャンピオンシップ女子は丹野夏波がそれぞれ獲得した。
チャンピオンシップ男子
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橋本颯馬(左)がスタートで先行した中林凌大(右)を第3ストレートのプロセクションでとらえ優勝した
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プロセクションでトップに立った橋本は後続を振り切り2勝目を挙げた
前戦の広島大会が降雨による影響で中止となり、第7戦の岩手大会で優勝しシリーズランキングトップに立った深川匠(弱虫ペダルサイクリングチーム/秩父BMX協会)と2位の中林凌大(弱虫ペダルサイクリングチーム/秩父BMX協会)との差がわずか60ポイントと混戦のなかで迎えた最終戦。
3シーズン連続王者の中林にとっては深川よりもひとつでも前の順位でフィニッシュすれば逆転できる差であり、3位の野村羽玖(Nologo Racing Japan/関西BMX競技連盟)や4位の橋本颯馬(REDLINE BICYCLES JAPAN/東京都BMX協会)、5位の浦井健芯(茨城県BMX協会)まで逆転のチャンスが残るなかでレースが行われた。
チャンピオン候補が順当に駒を進めた決勝では中林がスタートからトップに立ち、昨年の茨城大会で勝利した橋本が追う展開となる。チャンピオンシップ男子のみが走る大きなジャンプが連続するプロセクションで、アウト側から仕掛けた橋本が中林をパスしてトップに立つとそのままフィニッシュまでリードを守り切り優勝した。
橋本にパスされた中林は失速して順位を4位まで落としてしまい、2位に岸龍之介、3位に深川が入った。深川が中林よりも前の順位でフィニッシュしたことでランキングトップを守りきり、チャンピオンシップ昇格10年目にして初のシリーズタイトルを獲得した。
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深川匠(#212)が3位に入り、ランキングトップを維持し初のタイトルを獲得した
チャンピオンシップ男子表彰式
優勝 橋本颯馬(REDLINE BICYCLES JAPAN/東京都BMX協会)
2位 岸龍之介(モトクロスインターナショナル/東京都BMX協会)
3位 深川匠(弱虫ペダルサイクリングチーム/秩父BMX協会)
優勝した橋本颯馬のコメント:
スタートは中林選手に先行されてしまったが、(出身地である)このコースのプロセクションの特徴は誰よりも知っているので、そこで前に出られたのが勝因だった。来年もこのコースでの優勝を目指したいし、チャンピオンシップに上がってから全日本選手権を勝てていないので、タイトル獲得を目指し活動していきたい。
チャンピオンシップ女子
チャンピオンシップ女子は野村凪沙(Ace Rece Australia Factory Team)、西村寧々花(GAN trigger)、丹野夏波(弱虫ペダルサイクリングチーム)の3名がエントリーし、3レースの合計フォーマットで争われた。
こちらのランキングもトップの野村と2位の丹野との差が200ポイントであり、野村がリードを守り切れるか丹生が逆転するかに注目が集まった。結果は3レースとも丹野がトップでフィニッシュ。野村が3位となったことで、丹野が逆転で初のシリーズチャンピオンに輝いた。
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丹野夏波(#205)が第5戦新潟大会から4連勝で逆転のシリーズタイトルを獲得した
チャンピオンシップ女子表彰式
優勝 丹野夏波(弱虫ペダルサイクリングチーム/神奈川BMX協会)
2位 西村寧々花(GAN trigger/関西BMX競技連盟)
3位 野村凪沙(Ace Rece Australia Factory Team/関西BMX競技連盟)
優勝した丹野夏波のコメント:
シリーズ最終戦で年間タイトルもかかっていたので1本目は緊張していたが、着実に3レースとも1着でフィニッシュして勝ちきることができた。これまで海外のレースへの挑戦がメインだったため、シリーズチャンピオンを獲得するのははじめてのこと。日本のレースではたくさんの方に応援していただいて自信にもつながった。来年も日本国内での活動となるので、次世代女子選手のレベルアップも含めて頑張っていきたい。
チャンピオンシップ優勝選手に国営ひたち海浜公園杯を授与
チャンピオンシップの男女カテゴリーが国営ひたち海浜公園杯争奪戦を兼ねている本大会。優勝した橋本颯馬と丹野夏波の両選手には国営ひたち海浜公園副センター長より国営ひたち海浜公園杯が授与された。
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丹野夏波(中央)と橋本颯馬(右)に国営ひたち海浜公園杯が副センター長(左)から授与された
各カテゴリーの年間表彰を実施
シーズンの締めくくりとして年間表彰が行われた。表彰対象はチャンピオンシップ男子の1位から8位まで、チャンピオンシップ女子の1位から3位までとなる。
また年齢別のチャレンジカテゴリーについては、男女の20インチとクルーザーの1位が表彰された。これは年齢別の枠を超えてJBMXF大東建託シリーズ上位7戦とJ2シリーズのポイント合計により決定するものだ。
チャンピオンシップには賞金と特製のナンバー1プレートが、チャレンジにはトロフィーとナンバー1プレートが授与された。
チャンピオンシップ男子年間表彰
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チャンピオンシップ男子年間表彰:左より 1位深川匠、2位中林凌大、3位橋本颯馬、4位野村羽玖、 5位浦井健芯、6位岡倖吉、7位岸龍之介、8位菊池雄
チャンピオンシップ女子年間表彰
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チャンピオンシップ女子年間表彰:左より 1位丹野夏波、2位野村凪沙、3位西村寧々花
各カテゴリーチャンピオン
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各カテゴリーチャンピオン:シリーズタイトルを獲得した5人の選手。左より 丹野夏波(チャンピオンシップ女子)、深川匠(チャンピオンシップ男子)、澤田茉奈(クルーザー女子)、押田登瑠(チャレンジ男子、クルーザー男子の2冠)、稗田夏子(チャレンジ女子)
チャレンジカテゴリー年間王者
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押田登瑠(チャレンジ男子、クルーザー男子の2冠)
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稗田夏子(チャレンジ女子)
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澤田茉奈(クルーザー女子)
インスタグラムプレゼントキャンペーンの当選者を発表
全日本BMX連盟オフィシャルパートナーである、大東建託未来のアスリート支援プロジェクトが実施しているインスタグラムプレゼントキャンペーンの当選者を発表。
これは@teamdaitoのアカウントをフォローし、大会写真を指定のハッシュタグとともに投稿もしくはストーリーズにアップした方の中から3名にプレゼントが当たるもので、本大会では第7戦岩手大会の抽選が行われた。
さらに最終戦のダブルチャンスとして、これまでの投稿のすべてを対象にした抽選が行われポータブル電源がプレゼントされた。
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ダブルチャンスのポータブル電源を贈る大東建託 東関東建築事業部長の花里功氏
大会概要
大会名:2024 JBMXF大東建託シリーズ第9戦茨城大会 兼 国営ひたち海浜公園杯争奪戦
開催期日:2024年11月16日(土)〜11月17日(日)
開催場所:国営ひたち海浜公園 BMXコース(茨城県ひたちなか市)
主催:一般社団法人 全日本BMX連盟
主管:茨城県BMX協会公認:公益財団法人日本自転車競技連盟
後援:茨城県 茨城県教育委員会、茨城県スポーツ協会、ひたちなか市、ひたちなか市教育委員会、ひたちなか市スポーツ協会
協力:茨城県自転車競技連盟
協賛:大東建託未来のアスリート支援プロジェクト
https://team-daito.com/