ヴィクトワール広島が2025年のチーム体制を発表

目次

広島県を拠点に活動するプロ⾃転⾞ロードレースチーム「ヴィクトワール広島」が、2025年シーズンのチーム体制を発表した。

2024年シーズンは、2023年シーズンよりチーム数が増えた中で、所属リーグの22チーム中チームランキング5位、個⼈ランキングではベンジャミン・ダイボールの6位がチーム最⾼位だった。

2025年シーズンは⽇本トップチームで監督経験のある⻄村⼤輝氏を監督に迎え、⽇本⼈トップクラスの選⼿である孫崎⼤樹とオーストラリア選⼿権4位のエリオット・シュルツの加⼊に加えて、 2024シーズンからの継続である外国⼈エース格のダイボールやレオネル・キンテロ、そして柴⽥雅之や久保⽥悠介をはじめとする⽇本⼈選⼿という合計11人の体制で2025年シーズンに挑む。また、ヴィクトワール広島を⽴ち上げ、2024年シーズンまで 監督を務めた中⼭卓⼠氏は今後はGMとしてチームの発展のために尽⼒する。 

ヴィクトワール広島 2025年シーズン新体制

監督:⻄村⼤輝/Hiroki NISHIMURA 

選⼿(11人):
孫崎⼤樹/Daiki MAGOSAKI (前所属先:キナンレーシングチーム)新加入
ベンジャミン・ダイボール/Benjamin DYBALL
エリオット・シュルツ/Elliot SCHULTZ(前所属先:チーム・ブリッジレーン)新加入
レオネル・キンテロ/Leonel QUINTERO
柴⽥雅之/Masayuki SHIBATA  ※キャプテン
久保⽥悠介/Yusuke KUBOTA
⽩川幸希/Koki SHIRAKAWA(前所属先:キナンレーシングチーム)新加入
中村圭佑/Keisuke NAKAMURA
永井健太/Kenta NAGAI U23(前所属先:セブンイレブンクリックロードバイクフィリピン)新加入
吉本哲郎/Tetsuro YOSHIMOTO
中⽥拓也/Takuya NAKATA

アンバサダー:
藤川淳/Jun FUJIKAWA
宮﨑健太/Kenta MIYAZAKI

メカニック:⽵内良太/Ryota TAKEUCHI

トレーナー:上野哲平/Teppei UENO

GM:中⼭卓⼠/Takashi NAKAYAMA

2025年シーズン注目選手

孫崎大樹

孫崎⼤樹(まごさき・だいき)
1996年7⽉18⽇⽣まれ(28歳)⼤阪府出⾝

国内トップクラスのチームであるキナンレーシングチームより加⼊した、⽇本の⾃転⾞界のトップクラスの選⼿で、どのレース、コースでもコンスタントに⾼いリザルトを残す。

2024年シーズンは12回のシングルリザルトを記録。

脚質はパンチャーで、⾃ら逃げに乗って勝利を狙うだけではなく、チームのエースを勝たせるアシストの動きもできる。第ボール、シュルツ、キンテロと⾔う強⼒な外国⼈選⼿3人の勝利につながる⾛りにも期待がかかりる。

また、スプリント⼒にも定評があり、チームの課題の⼀つでもあったクリテリウムでの⾛りにも注⽬。2025年シーズンの⽬標として「勝てる選⼿」を掲げており、2021年シーズンの阿曽圭佑以来の⽇本⼈選⼿優勝が⼗分に実現できる。

エリオット・シュルツ

エリオット・シュルツ
2000年8⽉5⽇⽣まれ(24歳)オーストラリア出⾝

4歳から⾃転⾞を始めた。14歳ごろからトライアスロンも始め、19歳からプロとしてのキャリアを積んでいる。2024年シーズンのオーストラリア選⼿権(上写真)では世界トップクラスのワールドチームと競り合い4位を獲得。⾃⾝の強みを「あらゆるコンディションとチームの要望に対応できること」と話すように、総合⼒に⻑けたオールラウンダーな選⼿。同じく総合⼒に⻑ける孫崎、ダイボール、キンテロのサポートはもちろん、⾃分⾃⾝も勝利を狙ったエースとしての役割も期待される。

ベンジャミン・ダイボール

ベンジャミン・ダイボール
1989年4⽉20⽇⽣まれ(34歳)オーストラリア出⾝

2023年シーズンからヴィクトワール広島に加⼊。過去には世界3⼤ツールのひとつ「ブエルタ・ア・エスパーニャ」に出場経験をもつ国内リーグのロードレースでは常に優勝候補に名前が上がる選⼿。2024シーズンはヨーロッパツアーでの勝利を含む2勝を獲得。ベテランと呼ばれる年齢だが、その強さは増すばかり。2025年も⼭岳など厳しいレースでのエースとして期待される。

レオネル・キンテロ

レオネル・キンテロ
1997年3⽉13⽇⽣まれ(27歳)ベネズエラ出⾝

2023年シーズンからヴィクトワール広島に加⼊。国内リーグでは馴染みのある選⼿で2020年には国内リーグで個⼈総合優勝の成績を残している。ヴィクトワール加⼊後も好成績を残し、特にホームレースでは強さを発揮。2023年は⼭陽建設佐⽊島ロードレース、2024年は広島トヨタ広島クリテリウムで優勝を飾っている。外国⼈選⼿だが、ファン対応も良く、「レオさん」の愛称で親しまれている。

柴田雅之

柴⽥雅之(しばた・まさゆき)
1994年11⽉3⽇⽣まれ(30歳)京都府出⾝

ヴィクトワール広島在籍4年⽬、2024年シーズンに引き続きキャプテンに就任した。競輪選⼿の吉本を除くと⽇本⼈最年⻑。2025年シーズンは「攻守ともに強くありたい」と⽬標を掲げる。どんなレースでも⾃ら動いてフォローに⼊ることができることという強みを生かしてチームを⽀えるとともに、⾃⾝も勝利を狙う。また、ダイボールが住むオーストラリアで⾃主的に練習をするなど外国⼈選⼿とのコミュニケーションも積極的に⾏っている。

レースだけではなく、イベント出演や⾃転⾞安全教室など多⽅⾯での露出も経験豊富。的確なコメントでレース以外でもチームに⽋かせない存在。

⽩川幸希

⽩川幸希(しらかわ・こうき)
1997年5⽉15⽇⽣まれ(27歳)岡⼭県出身

孫崎と同じく国内トップチームのキナンレーシングチームより加⼊。2020年シーズンまでヴィクトワール広島に所属しており、ヴィクトワール所属5シーズン⽬になる。明るいキャラクターでファンに愛される選⼿。タフなレースで強さを発揮する。

永井健太

永井健太(ながい・けんた)
2003年11⽉26⽇⽣まれ(21歳)フィリピン出⾝

フィリピン籍の国際チーム、セブンイレブンクリックロードバイクフィリピンより加⼊。⾃⾝もフィリピン出⾝でルーツを持つ。チーム唯⼀のU23カテゴリーの選⼿であり、⾃転⾞歴3年の伸び盛りな選⼿。2025年シーズンは全⽇本選⼿権のU23優勝を⽬指す。

2025年シーズン監督

西村監督

⻄村⼤輝(にしむら・ひろき)
1994年10⽉20⽇(30歳)兵庫県出⾝

⽇本初の地域密着型チームである宇都宮ブリッツェンで監督を2年間務め、ヴィクトワール広島に移籍した。選⼿としても国内外で活躍。世界3⼤ロードレースである、ジロ・デ・イタリアに出場している。ヴィクトワールの監督としての1年⽬は国内外で5勝を⽬指す。

〈コメント〉
このたび、ヴィクトワール広島の監督に就任することとなりました⻄村⼤輝です。サイクルロードレースの魅⼒を多くの⽅々に伝えるとともに、選⼿たちが最⾼のパフォーマンスを発揮できる環境を整えたいと考えています。⼀戦⼀戦を⼤切に戦い、地域や⽇本全体に希望と感動を届けられるチームを⽬指します。これからのヴィクトワール広島にどうぞご期待ください。応援のほど、よろしくお願いいたします。

2025年シーズン新ジャージ

ヴィクトワール広島2025ジャージ

チームカラーであるオレンジをベースに、「V」を各所に使⽤。上半⾝は正⾯・背⾯から⾒た際にグラデーションの「V」がデザインされており、パンツも横から⾒た際に「V」のデザインを⾒ることができる。また、このオレンジは100⼈以上が同時に⾛るレースの中でも⾒つけやすくなっている。

表彰台上のダイボール

2024年は海外レースにて初優勝を飾った

2025年シーズンも「JBCF(全⽇本実業団⾃転⾞競技連盟)」のJプロツアーに参戦する。全国地域で開催される年間⼤会シリーズで、各カテゴリーで年間ポイントを争う。ヴィクトワール広島はJプロツアー (JPT)で戦う。

7⽉に⾏われるホームレースもこのJプロツアーに属する。2024年シーズンはチーム総合は22チーム中5位、個⼈成績ではダイボールが6位だった。国内ではホーム戦勝利を含む2勝、国外レースでも1勝を記録した。

2025年は⻄村新監督のもと、国内外のレースで5勝、そしてホームレースでの優勝を⽬指して戦う。