2024ダウンヒルシリーズ最終戦は羽口鉄馬が勝利

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末政実緒、1年9カ月ぶりに実戦復帰

JCF公認ダウンヒルシリーズ第8戦が、兵庫県の菖蒲谷森林公園で行なわれ、前戦優勝の羽口鉄馬が連勝で締めくくった。

エリート女子は、今季出場したレースで負け知らずの藤森美空が優勝。今大会の結果、ナショナルランキングと来シーズンのクラス昇降格者が決定した。

2024ダウンヒルシリーズ最終戦

 

テクニカルなコースにクラッシュ続出

テクニカルなトレイルを組み合わせ、ライダーにも人気の高い菖蒲谷森林公園の特設DHコース。今回はレイアウトを一部変更。さらに後半に川越えジャンプを設置するなど、よりチャレンジングなコース設定となった。

約100人が参加した土曜の試走では、前半のロックセクションから大きく落ち込む左コーナー付近で転倒者が続出。

24人で行なわれたエリート男子のタイムドセッションは、前戦の吉野ヶ里大会で勝った羽口鉄馬が54秒560をマーク。これに昨年の勝者、土屋聖眞が0.92秒差で続く。前年のシリーズチャンピオン、田中航太は練習で転倒、大事を取って出走を見合わせた。

3人が出走したエリート女子は、藤森が1分05秒337。わずか0.142秒の2番手に末政実緒がつけた。

2024ダウンヒルシリーズ最終戦

第2戦、3戦と優勝。ユースながら総合争いに食い込む土屋が、難所のロックセクションに挑む

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昨年に続き優勝を狙うも、練習時から「調子があがらない」と試行錯誤していた藤森。

 

寒さと突然の雨に翻弄されたファイナルを制したのは?

12月のレースということで、寒さとの戦いでもある今大会、陽射しはあるものの気温は1ケタ台。ときおりテントが倒壊するほどの強風に加え、キッズクラスの決勝が始まったころから雨も降りだした。

幸いにもレース進行に大きな影響はなく、迎えたエリート女子決勝。末政の出したタイムは1分04秒710。だが藤森が1秒18上回って優勝。

タイムドセッションをパスした田中、是枝陽翔からスタートしたエリート男子。

田中がマークした56秒212を更新したのは、25番目に出走した金子匠。さらに土屋が54秒714を記録するが、最終走者の羽口は、この週末のベストタイム53秒423で、第7戦に続き2連勝。

この結果、8戦中4戦のポイントと全日本選手権のポイントで決定するナショナルランキングは、今大会を欠場した幾田悠雅が1位。土屋聖眞が2位となった。

2024ダウンヒルシリーズ最終戦

昨年はスタート直後に転倒DNFだった羽口「毎年楽しみなコースなので、無事に1位取れてよかったです」

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末政との対決に、前日から緊張していた藤森。「今年1年楽しいレースをありがとうございました」と運営に感謝

 

神経損傷から復活した末政実緒

昨年3月、トレーニング中に左肩を脱臼。それにともない左腕の麻痺を発症。首から肩にかけての腕神経叢損傷と診断された末政だが、明石市の大久保病院にて治療をうけ、さらに地道なリハビリを続けて今大会で実戦に復帰。

「走ることに集中しすぎて、バイクセッティングまで手が回らなかった」といいつつ,応援にかけつけた同院医療スタッフの前で藤森と好勝負を展開。「100%回復目指してリハビリとトレーニングを続けます」と競技活動継続を宣言。

2024ダウンヒルシリーズ最終戦

ホームコースでの復帰戦。「ライン選びも慎重にやってます」と言いつつ、練習から川越えをメイク

2024ダウンヒルシリーズ最終戦

表彰台での第一声は「ただいまです!」。家族を始めとする周囲のサポートを思い、涙腺もゆるんだ

 

KENDAプレゼンツ
2024ダウンヒルシリーズ第8戦(最終戦)
菖蒲谷大会リザルト

エリート女子

1位:藤森美空 Transition Bikes/AST FOREST 1:03.530

2位:末政実緒 SANTA CRUZ                           +1.180

DNS:篠原彩緒 morinekiよろづやレーシング

 

エリート男子

1位:羽口鉄馬 洛和会音羽病院 53.423

2位:土屋聖眞 カトーサイクル +1.291

3位:金子 匠 SPECIALIZED +2.789

 

開催日:2024年12月7日(土)〜8日(日)

開催地:菖蒲谷森林公園(兵庫県)

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