ジロ・デ・イタリア2025 はアルバニアで開幕
イタリアのＲＣＳスポルトは12月23日に、来年のジロ・デ・イタリア（ＵＣＩワールドツアー）はバルカン半島の南東部の小国アルバニアが開幕地（グランデ・パルテンツァ）になると発表した。
アルバニアの首都ティラーナのスカンデルベク広場に置かれた終わりのないトロフィー (photo : LaPresse)
バルカン半島南東部に位置するアルバニアは、アドリア海を挟んでちょうど長靴型のイタリア半島のかかとの部分に隣接する国で、両国間にはフェリーも運行している。ジロがこの隣国を訪れるのは史上始めてだ。国外からのスタートという事で、来年は例年より1日早い５月９日金曜日に開幕する。
イタリアのジロが国外からスタートするのは15回目で、アルバニアは12カ国目となる。アルバニアでは３ステージが行われ、初日はアドリア海の港町ドゥラスから首都ティラーナまでの164kmで、中級山岳ステージを競って開幕する。中盤にカテゴリー２の峠を越えた後、後半にティラーナのローカルサーキットでカテゴリー３の峠を２回越え、初日から獲得標高は1800mになる。
●第1ステージのコースプロフィール (MAP : RCS Sport)
その翌日の土曜日は、首都ティラーナの市街地で13.7kmの個人タイムトライアルが行われる。日曜日の第３ステージは南部の港町ヴローラがスタートとゴールになる160kmで、後半にカテゴリー2の峠を越える中級山岳区間になっている。アルバニアで開幕の３ステージを競った後、ジロ一行はイタリア南部プーリア州へと移動し、5月12日の月曜日は休養日となる。
その後の日程は、来年1月13日にイタリアの首都ローマで開催されるコース発表会で全貌が明かされる予定だ。
●第2ステージのコースプロフィール (MAP : RCS Sport)
●第3ステージのコースプロフィール (MAP : RCS Sport)
■アルバニアのエディ・ラマ首相のコメント
「これはスポーツの世界において重要な瞬間であり、我々はそれを皆さんと共有できる事を光栄に思う。これは世界中の８億人の視聴者に、我々の美しい国を紹介する特別な機会だ。私はこの３日間、ティラーナ、ドゥラス、ヴローラで、アルバニアだけでなく世界中で話題になるであろう大勢のチャンピオンたちを、我々のゲストとして迎えられる事を本当に嬉しく思う。我々は単なるスポーツイベントではなく、誰もが参加できる素晴らしく人気のあるお祭りを主催するだろう。我々にとっては、これは初めての事だが、最後ではない事を願っている」
グランデ・パルテンツァの発表会にはアルバニアのエディ・ラマ首相（右から3人目）も出席した (photo : LaPresse)
■ジロ・デ・イタリア2025 グランデ・パルテンツァ
5月9日(金) 第1ステージ［ドゥラス（アルバニア）～ティラーナ（アルバニア）／164km（中級山岳）］
5月10日(土) 第2ステージ［ティラーナ～ティラーナ／13.7km（個人ＴＴ）］
5月11日(日) 第3ステージ［ヴローラ（アルバニア）～ヴローラ／160km（中級山岳）］
5月12日(月) 休養日（プーリア）
アルバニアでは３ステージが行われる (MAP : RCS Sport)
