シクロクロス世界選2025 男子エリートでオランダのファンデルプールが7度目の優勝

フランス北部パ・ド・カレー県のリエヴァンで開催されていた、2025UCIシクロクロス世界選手権は、2月2日に男子エリートのレースを競い、ディフェンディングチャンピオンであるオランダのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)が、スタートしてわずか2分で独走を開始し、大差を付けて優勝した。
 

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ファンデルプールが圧勝し、7度目の世界タイトルを獲得した。これで彼はベルギーの故ドブラミンクが持つ最多優勝記録に並んだ (©SprintCycling)

 
これでファンデルプールのシクロクロス世界選男子エリートでの優勝回数は7勝(2015年、2019年、2020年、2021年、2023年、2024年、2025年)になり、ベルギーのエリック・ドブラミンクが1970年代に樹立した最多優勝記録に並んだ。

2位は45秒遅れでベルギーのワウト・ヴァンアールト(チームヴィスマ・リースアバイク)、3位には1分6秒遅れでヨーロッパチャンピオンでベルギーチャンピオンのティボー・ネイス(バロワーズ・トレック ライオンズ)が入り、22歳で男子エリートの表彰台に初めて上がった。
 

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ファンデルプールとの永遠のライバル対決が期待されたヴァンアールトは、4列目からのスタートだったため、最初のコーナーで発生した落車に巻き込まれて勝機を失ってしまった (©SprintCycling)

 
■7度目のタイトルを勝ち取ったファンデルプールのコメント
「昨日の男子アンダー23で、チームメイトのデルグロッソを見てわかったのは、すぐにリードして自分のやりたい事ができるようになるのが最善だという事だった。とりわけこのコースはトリッキーでペダルを踏むのが難しかったからだ。とても良いスタートが切れて、気分も良かった。追走を阻むためにすぐに大差を付けたくて、それが成功した。

バンクと機材故障が怖かった。(3周目のパンクは)最初のピットの後で起きたから、かなり長い間前輪がパンクした状態で走らなければならず、体力を消耗した。

プロになったら世界チャンピオンになる事を夢見るものだ。これが7度目だなんて信じられないよ。それは長い間破られなかった記録だった。(来年母国オランダ開催の世界選で8勝目を狙うか?)そのうち分かるだろうが、今はこの世界タイトルを楽しみたい」
 

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男子エリートの表彰台。左から2位のヴァンアールト(ベルギー)、優勝したファンデルプール(オランダ)、3位のネイス(ベルギー) (©SprintCycling)

 
■男子エリート 結果

[2月2日/150m+8周x2.8km]
1. VAN DER POEL Mathieu (NED) 1:02:44
2. VAN AERT Wout (BEL) +0:45
3. NYS Thibau (BEL) +1:06
4. NIEUWENHUIS Joris (NED) +1:15
5. VERSTRYNGE Emiel (BEL) +1:53
6. AERTS Toon (BEL) +1:56
7. VANTHOURENHOUT Michael (BEL) +2:00
8. WYSEURE Joran (BEL) +2:03
9. VAN DER HAAR Lars (NED) +2:09
10. SWEECK Laurens (BEL) +2:28
40. ODA Hijiri (JPN) -4 LAP
 

女子アンダー23は英国のバックステットが連覇

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女子アンダー23は英国のバックステットが連覇を果たした (©SprintCycling)

 

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女子アンダー23の表彰台。左から2位のシュライバー(ルクセンブルク)、優勝したバックステット、3位のベントフェルト(オランダ)(©SprintCycling)

 
男子ジュニアはイタリアのアゴスティナッキオが優勝

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男子ジュニアはイタリアのアゴスティナッキオが独走で優勝した (©SprintCycling)

 

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男子ジュニアの表彰台。左から2位のブリュイエール(フランス)、優勝したアゴスティナッキオ(イタリア)、3位のグリゴリーニ(イタリア) (©SprintCycling)

 

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