オムロープ・ヘットニュースブラッド2025 はヴァーレンショルが初優勝

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ベルギーのロードレースシーズン開幕戦であり、UCIワールドツアーの1戦である第80回オムロープ・ヘットニュースブラッドが、3月1日にベルギー北部の東フランダース州で開催され、ノルウェーのセーレン・ヴァーレンショル(ウノエクス モビリティ)が集団ゴールスプリントを制し、ワールドツアー初優勝を果たした。
 

HNB2025

集団ゴールスプリントは車体を投げ出したヴァーレンショル(左)がマニエ(右)よりも先にフィニッシュラインを越えていた (©SprintCycling)

 
北欧ノルウェーの選手がオムロープ・ヘットニュースブラッドで優勝したのは、現在ウノエクス モビリティのGMを務めているトール・フースホフトが、2009年に勝って以来だった。

2位はフランスのポール・マニエ(スーダル・クイックステップ)、3位は地元ベルギーのヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)だった。

第80回大会は25チームの174選手がゲントをスタート。曇りだったが、午後には時折太陽が顔を出していた。ゼッケン1はディフェンディングチャンピオンであるスロベニアのヤン・トラットニック(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が付けていた。

大方の予想通り、ゴールまで残り43kmのモーレンベルフの石畳の坂で集団は絞られたが、残り30kmで序盤の逃げを吸収した時、まだ50人以上が先頭に残っていた。ゴールまで残り17kmのミュールの激坂があるヒーラールスベルヘンの街中で、ディフェンディングチャンピオンのトラットニックは後輪のパンクに見舞われて先頭集団から遅れてしまった。

ミュールは地元ベルギーのティム・ウェレンス(UAEチーム・エミレーツ)が先頭で上り始め、チェコのマティアス・ヴァチェック(リドル・トレック)と共に僅かに先行して激坂を越えたが、逃げ出す事はできなかった。ここで先頭は一時20人ほどになったが、残り8kmで後続に追いつかれ、50人ほどの大きな集団でゴールを目指した。

終盤にTTスペシャリストのシュテファン・キュンク(グルパマ・FDJ)が単独で逃げを試みたが、失敗に終わった。最後は集団ゴールスプリントになり、ヴァーレンショルが写真判定で初優勝を手中に収めた。
 

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左から2位のマニエ、初優勝したヴァーレンショル、3位のフィリプセン (©SprintCycling)


■第80回オムロープ・ヘットニュースブラッド結果

[3月1日/ゲント~ニノーヴ(ベルギー)/UCIワールドツアー/197km]
1. WÆRENSKJOLD Søren (UXM / NOR) 4h37’53”
2. MAGNIER Paul (SOQ / FRA)
3. PHILIPSEN Jasper (ADC / BEL)
4. VAN MOER Brent (LOT / BEL)
5. WATSON Samuel (IGD / GBR)
6. KUBIŠ Lukáš (RKT / SVK)
7. ALLEGAERT Piet (COF / BEL)
8. ALBANESE Vincenzo (EFE / ITA)
9. VAN DEN BERG Marijn (EFE / NED)
10. ASKEY Lewis (GFC / GBR)
11. VAN AERT Wout (TVL / BEL)
36. PIDCOCK Thomas (Q36 / GBR)
 

オムロープ・ヘットニュースブラッド公式サイト