パリ～ニース2025 頂上ゴールの第5ステージはマルティネスが初優勝／ヴィンゲゴーが落車で負傷

2025.03.14
レース

text sasachini
photo A.S.O. /Billy Ceusters

フランスで開催中の第83回パリ～ニース（ＵＣＩワールドツアー）は、3月13日にサン・ジュスト・アン・シュヴァレからカテゴリー3のラ・コート・サン・タンドレ頂上までの203.3kmで、丘越え区間の第5ステージを競い、地元フランスのレニー・マルティネス（バーレーンヴィクトリアス）がワールドツアー初勝利となる区間初優勝を果たした。

地元フランスのマルティネスが区間初優勝した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

この日、総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着ていたデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー（チームヴィスマ・リースアバイク）は、ゴールまで残り97kmのトレーヴの丘で落車し、左手を負傷してしまった。その影響で彼は最後のラ・コート・サン・タンドレの坂で先頭グループから遅れてしまい、26秒遅れの区間16位でレースを終えた。

ヴィンゲゴーのチームメイトで、前日まで5秒遅れの総合2位だった米国のマッテーオ・ジョーゲンソン（チームヴィスマ・リースアバイク）は、区間優勝したマルティネスに3秒遅れの区間3位でゴールし、総合首位に返り咲いた。

落車で負傷したヴィンゲゴーに代わり、ジョーゲンソンが再び総合首位に返り咲いた (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

■ワールドツアー初優勝の区間初優勝を果たしたマルティネスのコメント
「今日は信じられなかった。チーム全員がすごい仕事をしてくれた。最後の上りでは、残り150mでスパートしたいと思っていた。そこには3人居たから、全力で行かなければならないと自分自身に言い聞かせた。それから振り返って差を見た時、「信じられない！」と思ったよ。両手を上げた時は最高の瞬間だった。昨日は4位でちょっとがっかりした。

今週末は全力を尽くして頑張るつもりだ。でも、総合トップ10に入るより区間優勝したい。久しぶりに勝った。新しいチームでパリ～ニースで勝つのは素晴らしい気分だ。自分のキャリアで最高の勝利だ。パリ～ニースで勝つのは不可能だと思っていた。とてもハイレベルで大きなレースだからね」

■総合首位に返り咲いたジョーゲンソンのコメント
「複雑な気分だ。個人的にはとても強いと感じていた。しかし、ヴィンゲゴーが落車するのを見た。彼はレース中ボクの所にやって来て、自分の手は骨折しているに違いないと言った。彼はとても痛がっていて、ストレスが多くなる瞬間に自分は居なくなるだろうから、自分自身で行けとボクに言った。最後の上りではただベストを尽くそうと努力した。安定したペースの方が自分には良いと分かっていた。このような状況でもマイヨ・ジョーヌをキープできて嬉しいよ。しかし、それは自分が想像していたようなものではなかった。我々はまだ良い状況にあるし、総合1位と2位を守れる事を望む」

■第5ステージ結果
［3月13日／サン・ジュスト・アン・シュヴァレ～ラ・コート・サン・タンドレ／203.3km］
1. LENNY MARTINEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / FRA) 02h 36′ 23”
2. CLÉMENT CHAMPOUSSIN (XDS ASTANA TEAM / FRA) + 00′ 03”
3. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 00′ 03”
4. HAROLD TEJADA (XDS ASTANA TEAM / COL) + 00′ 03”
5. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 00′ 06”
6. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 00′ 07”
7. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES XRG / USA) + 00′ 11”
8. ILAN VAN WILDER (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 00′ 16”
9. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) + 00′ 16”
10. AURÉLIEN PARET PEINTRE (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 00′ 18”
16. JONAS VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 00′ 26”
17. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 00′ 28”

■第5ステージ後の総合成績
1. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) 16h 27′ 26”
2. JONAS VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 00′ 22”
3. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 00′ 36”
4. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 00′ 40”
5. LENNY MARTINEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / FRA) + 00′ 55”
6. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 00′ 57”
7. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES XRG / USA) + 01′ 05”
8. THYMEN ARENSMAN (INEOS GRENADIERS / NED) + 01′ 14”
9. CLÉMENT CHAMPOUSSIN (XDS ASTANA TEAM / FRA) + 01′ 22”
10. HAROLD TEJADA (XDS ASTANA TEAM / COL) + 01′ 24”