パリ～ニース2025 第6ステージはピーダスンが優勝

2025.03.15
レース

text sasachini
photo A.S.O. /Billy Ceusters

フランスで開催中の第83回パリ～ニース（ＵＣＩワールドツアー）は、3月14日にサン・ジュリアン・アン・サン・タルバンからベール・レタンまでの209.8kmで平坦区間の第6ステージを競い、デンマークのマス・ピーダスン（リドル・トレック）が、ゴールスプリントで英国のジョシュア・ターリング（イネオス・グレナディアズ）を打ち負かして区間優勝した。

チームヴィスマ・リースアバイクがエシェロン攻撃で総合のライバルたちを蹴落とした (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着た米国のマッテーオ・ジョーゲンソン（チームヴィスマ・リースアバイク）は先頭グループでゴールし、総合首位の座を守った。

ヴィンゲゴーが不出走

第6ステージは前日に落車で左手を痛めたデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー（チームヴィスマ・リースアバイク）がスタートしなかった。彼はレース後の検査で骨折は見つからなかったが、チームの医療スタッフは、彼が帰宅して落車から回復する事が最善と判断した。ヴィンゲゴーは第5ステージ終了時点で22秒遅れの総合2位だった。

雨で風が強いステージで、３カ所あったカテゴリー３の丘の２カ所目を越えた後、チームヴィスマ・リースアバイクが下りで加速し、集団は分断した。このエシェロンで、前日区間優勝したフランスのレニー・マルティネス（バーレーンヴィクトリアス）は遅れてしまった。

14/03/2025 – Paris-Nice 2025 – Etape 6 – Saint-Julien-en-Saint-Alban > Berre l’Étang (209,8km) – BILLY CEUSTERS

チームヴィスマ・リースアバイクが６人揃ったマイヨ・ジョーヌ集団は17人で、ゴールまで残り42kmで逃げていたレミ・カヴァニャ（グルパマ・ＦＤＪ）を捕らえ、先頭に立った。第4ステージで区間優勝したポルトガルのジョアン・アルメイダ（ＵＡＥチーム・エミレーツ・ＸＲＧ）はこの先頭集団に入れず遅れてしまった。最後は小集団でのゴールスプリントになり、ピーダスンがパリ～ニースで３度目の区間優勝をマークした。

第7ステージは天候不良で短縮

“太陽へと向かうレース”という愛称にふさわしくなく、今年のパリ～ニースは天候不良で、主催者は3月15日に行う第7ステージのコースを変更し、短縮して行うと発表した。当初はニースをスタートし、カテゴリー2の峠を2カ所とカテゴリー1の峠を1カ所越えた後、標高1614mでカテゴリー１のオロン頂上でゴールする予定だったが、最初のカテゴリー2の峠とゴールのオロンだけを残した短縮ステージに変更となった。これにより、距離は147.8kmから109.3kmになっている。

■区間優勝したピーダスンのコメント
「こんな厳しい一日の後で勝つのは素晴らしい。2位や3位だったらみじめだったろう。チームで勝利を勝ち取り、スケルモーセが総合順位を上げたのは本当に素晴らしい。我々にとってはパーフェクトな１日だった。気温が5～6℃で雨の日にレースをしたい者はいないだろう。厳しい１日だった。自分はこういう天気でも気にならないが、楽しめはしない。今は勝った後だから楽しめるよ」

ジョーゲンソンがマイヨ・ジョーヌを守った (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

■第6ステージ結果
［3月14日／サン・ジュリアン・アン・サン・タルバン～ベール・レタン／209.8km］
1. MADS PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN) 04h 25′ 37”
2. JOSHUA TARLING (INEOS GRENADIERS / GBR)
3. SAMUEL WATSON (INEOS GRENADIERS / GBR)
4. AXEL ZINGLE (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / FRA)
5. MATTEO SOBRERO (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA)
6. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA)
7. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN)
8. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA)
9. MAXIMILIAN SCHACHMANN (SOUDAL QUICK-STEP / GER)
10. THYMEN ARENSMAN (INEOS GRENADIERS / NED)
11. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER)
30. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 01′ 54”
81. LENNY MARTINEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / FRA) + 08′ 57”

■第6ステージ後の総合成績
1. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) 20h 52′ 57”
2. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 00′ 40’’
3. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 00′ 59’’
4. THYMEN ARENSMAN (INEOS GRENADIERS / NED) + 01′ 20’’
5. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 02′ 40”
6. TOBIAS SVENDSEN FOSS (INEOS GRENADIERS / NOR) + 02′ 47”
7. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) + 02′ 54”
8. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES XRG / USA) + 03′ 05”
9. CLÉMENT CHAMPOUSSIN (XDS ASTANA TEAM / FRA) + 03′ 22”
10. HAROLD TEJADA (XDS ASTANA TEAM / COL) + 03′ 24”