パリ~ニース2025 はジョーゲンソンが総合連覇

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  • photo A.S.O. /Billy Ceusters / ©SprintCycling

フランスで開催されていた第83回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月16日にニースがスタートとゴールの119.9kmで丘越え区間の最終ステージを競い、米国のマッテーオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)が、25歳で総合連覇を果たした。
 

Paris-Nice 2025

最終ステージを区間2位でゴールしたジョーゲンソン (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
総合2位は37秒遅れでドイツのフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、3位は1分20秒遅れでオランダのテイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアズ)だった。
 

Paris-Nice 2025

第83回パリ~ニースの表彰台。左から総合2位のリポビッツ、総合連覇したジョーゲンソン、総合3位のアレンスマン (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)


マイヨ・ベールが逃げた

“太陽へと向かうレース”と呼ばれるパリ~ニースは雨や雪のステージが続いたが、最終日にやっと天候が回復した。この日マイヨ・ベールを着ていたデンマークのマス・ピーダスン(リドル・トレック)は、ジョーゲンソンとたった7ポイント差で、ポイント賞受賞を確実なものとするため、最初のポルト峠越えから逃げに加わっていた。

その逃げはポルト峠を越える前に集団に捕まってしまったが、ピーダスンは下りで再び逃げ出し、アレクサンドル・ヴラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とフェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアル)が合流した。

集団からはペイユ峠の下りでマグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアズ)が単独でアタックしたが、彼は総合で3分近く遅れていたため誰も追わなかった。彼はゴールまで残り26kmで先頭グループに合流した。さらに集団からは、エズ峠のふもとでマイヨ・ジョーヌのジョーゲンソンがアタックし、単独でゴールを目指した。
 

Paris-Nice 2025

マイヨ・ベールのピーダスンがポイント賞受賞のために逃げた (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
エズ峠山頂にあったスプリント・ポイントはマイヨ・ベールのピーダスンが先頭で通過し、10ポイントを獲得。これで彼のポイント賞受賞は確定した。

下りで先頭はシェフィールドとピーダスンの2人になり、最後のカトル・シュマン峠の坂が始まるとピーダスンは遅れ、シェフィールドは単独でゴールを目指した。彼はそのまま逃げ切り、22歳でグランツール初優勝となる区間初優勝を果たした。

マイヨ・ジョーヌを着たジョーゲンソンは29秒遅れの区間2位でゴールし、総合を連覇した。
 

Paris-Nice 2025

シェフィールドが独走で逃げ切り、ワールドツアー初優勝となる区間優勝を果たした (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
■総合連覇したジョーゲンソンのコメント
「何よりもホッとしている。ストレスが解消された。この3カ月間はこの1週間について考えていた。出来る事を全てやって、それがうまくいったと分かるのは素晴らしい。我々は物事をコントロールできたようだから嬉しいよ。チームに感謝しなければならない。今週は本当に良くサポートしてもらった。今日はヴィンゲゴーが居なければ自分が孤立してしまうと分かっていたが、その他の日はとても強いチームだった。初日から全員が熱心に取り組んでいた。このチームに居られてとても嬉しいよ。パリ~ニースで2年連続で勝ったなんて、信じられない事だ」
 

Paris-Nice 2025

米国のジョーゲンソンが総合連覇した (©SprintCycling)


■第8ステージ結果

[3月16日/ニース~ニース/119.9km]
1. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) 02h 48′ 37”
2. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 00′ 29”
3. FELIX GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUT) + 00′ 35”
4. MICHAEL STORER (TUDOR PRO CYCLING TEAM / AUS) + 01′ 01”
5. CLÉMENT CHAMPOUSSIN (XDS ASTANA TEAM / FRA) + 01′ 01”
6. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 01′ 01”
7. THYMEN ARENSMAN (INEOS GRENADIERS / NED) + 01′ 01”
8. ALEKSANDR VLASOV (RED BULL – BORA – HANSGROHE / RUS) + 01′ 04”
9. ILAN VAN WILDER (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 01′ 40”
10. AURÉLIEN PARET PEINTRE (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 01′ 40”

第83回パリ~ニース 個人総合最終成績
1. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) 26h 26′ 42”
2. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 01′ 15”
3. THYMEN ARENSMAN (INEOS GRENADIERS / NED) + 01′ 58”
4. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) + 02′ 17”
5. MICHAEL STORER (TUDOR PRO CYCLING TEAM / AUS) + 03′ 03”
6. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 03′ 57”
7. CLÉMENT CHAMPOUSSIN (XDS ASTANA TEAM / FRA) + 04′ 00”
8. HAROLD TEJADA (XDS ASTANA TEAM / COL) + 04′ 53”
9. TOBIAS SVENDSEN FOSS (INEOS GRENADIERS / NOR) +04′ 59”
10. ILAN VAN WILDER (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 05′ 26”
[各賞]
■ポイント賞 : MADS PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN)
■山岳賞 : THOMAS GACHIGNARD (TOTALENERGIES / FRA)
■新人賞 : FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER)
■チーム成績 : INEOS GRENADIERS (GBR)

パリ~ニース公式サイト

3月9日(日)〜16日(日)「パリ〜ニース2025」J SPORTSで生中継&LIVE配信

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