クアルトゥッチ4位、新城は山岳手前まで位置取り ツール・ド・台湾2025 第2ステージ
ツール・ド・台湾2025 第2ステージは、台湾最大の空港、桃園国際空港のある桃園市が舞台となる123km。平坦基調の街を抜け、フィニッシュまでのラスト30kmで2級山岳を立て続けに3つ上る、第2ステージにして個人総合を左右するクイーンステージとなる山岳コース。この日も肌寒い天候の中でのレースとなり、選手たちは上着を着たり脱いだりと調整に忙しい1日となった。
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは一丸となって、上りに強いロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア)のステージ優勝と総合を目指し、新城幸也を筆頭に集団の先頭でレースを進める。新城は山岳に入る手前までクアルトゥッチのために位置取りをし、勝負を託した。
クアルトゥッチは最後まで先頭集団に食らいつき、4位でフィニッシュ。総合でもトップと15秒差の4位に付けている。新城はトップから1分55秒遅れの48位でレースを終えた。

チームカーから補給食を受け取る新城 Photo:Miwa ARASHIRO

最後の上り坂での新城 Photo:Miwa ARASHIRO
新城幸也のコメント:
今日は総合には重要なステージで、大人数だと逃げ切りも可能なステージ。チームとしては逃げにフォローするが、チームから逃げを作ることはしないで、レースの後手を踏まないようにすること。最後の上り勝負になったらロレンツォ(クアルトゥッチ)で行くというのが今日のオーダーだった。
スタート直後からアタック合戦が始まり、ほどなくして4人、落ち着いたところで2人が集団から抜け出した。プロチームが入っていなかったので、僕たちも見送り。(もしも他のプロチームが逃げに入るなら、後手を踏みたくない僕たちも逃げに誰かを送り込まなくてはいけなかった)
今日は風が強かったので、上りまでの平坦区間での横風を警戒していた。何度かメイン集団で攻防があったが、幸い!?真横の風が吹くことがなく、メイン集団が崩壊することはなかった。
逃げ集団と約1分差ぐらいで残り20kmの上り区間に突入、チームオーダーどおりに良いポジションで見送って、上りに入ったが、、、
今日も寒くて(10℃くらいしかなかった)全く体が動かなかった。集団から遅れながら徐々に体が暖まってきて、いつものトレーニングの調子で上れるようになった時には先頭集団には届かない位置まで下がっていたので、体を起こすためにゴールまで全力で走った。
残念ながら、チームも2日連続のステージ4位と悔しい結果となってしまったが、良くまとまって走れていたので、毎ステージ走っていて楽しい。
明日も例年と同じステージで、厳しいステージとなると思う。南下するので、今日よりは寒さが和らぐと良いのだけど。石垣島にこんなに近いのに、気温が全然違うのにビックリしてます(笑)。
ツール・ド・台湾2025
開催期間:2025年3月16日(日)~20日(木)全5ステージ
ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの参加選手:
ロレンツォ ・クアルトゥッチ(イタリア)
アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)
アルノー・ティシエール(スイス)
新城幸也(日本)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)
大会公式サイト
國際自由車環台公路大賽 TOUR DE TAIWAN
新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro