ツール・ド・台湾2025 第3ステージは、台湾でも人気の観光ルート、ロマンチック街道を南下し台中を目指す154km。レース中盤には1級山岳が設定され、そこからテクニカルなダウンヒルを得て、アップダウンを繰り返しながらフィニッシュまで約20kmで2級山岳を通過するというハードなコースであった。

新城幸也（ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ）は前半からアタックを繰り返し、積極的にレースを動かし逃げを試みるが、なかなか逃がしてはもらえず、上りでポジションを下げたタイミングで集団が分断してしまい、第2集団に取り残されてしまう。

チームは、ロレンツォ・クアルトゥッチ（イタリア）とアルノー・ティシエール（スイス）の2人を20人の先頭集団に残すことに成功。このまま20人でフィニッシュでのスプリント争いとなり、ティシエールの献身的なアシストもあり、クアルトゥッチが2位に入った。新城は6分28秒遅れの57位でレースを終えている。

今日も上着が必要な肌寒い気温の中のレースとなり、チームカーに厚手のウエアを戻す新城　Photo：Miwa ARASHIRO

惜しくも2位なったクアルトゥッチ（写真中央）Photo：Shunsuke Fukumitsu

2位となったクアルトゥッチを称える新城　Photo：Miwa ARASHIRO

新城幸也のコメント：

今日はアレッサンドロ（イアッキ）と僕が逃げろとの指示だったので、ひたすらアタック合戦に参加した。

結局、逃げは決まらずに中間スプリントのボーナスタイム地点（36km、69km）2カ所も通過、69km地点では集団から少し先行したグループでロレンツォ（クアルトゥッチ）と先頭に入っていたので、スプリントの手伝いで先行したつもりだったのだが、彼はタイムを稼ぐことが出来なかった。そのまま上りに入ったのだが、上り始めの位置が悪すぎて集団が分裂してしまい、先頭集団に残ることは出来なかった。

昨日４位だったロレンツォが今日はステージ2位と惜しい結果だった。総合成績を考えると69km地点でボーナスタイムが取れなかったのが悔やまれる結果になった。

明日も今日と似たようなステージだが、2018年に僕が走った時とは違うコースなので、どういう展開になるか分からないが、チーム全体の調子は良いので引き続き頑張ります。

ツール・ド・台湾2025

開催期間：2025年3月16日（日）～20日（木）全５ステージ

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの参加選手：
ロレンツォ ・クアルトゥッチ（イタリア）
アレッサンドロ・イアッキ（イタリア）
アルノー・ティシエール（スイス）
新城幸也（日本)
フィリッポ・フォルティン（イタリア）

大会公式サイト
國際自由車環台公路大賽 TOUR DE TAIWAN

新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro