フォルティン2位、新城が集団を牽引 ツール・ド・台湾2025 第4ステージ
ツール・ド・台湾2025は3ステージを終え、レースは台湾南部の最大都市高雄市に移動。第4ステージのスタートは台湾でも最大級の仏教寺院、佛光山。スタートから中盤までの間に3つの山岳を繰り返しながらアタック合戦が続き、途中に設けられた中間スプリントでのボーナスタイムの争奪戦が繰り広げられた。
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニはロレンツォ・クアルトゥッチの総合成績を上げるため、新城幸也を中心に中間スプリントポイントに向けて積極的に動く。新城のリードアウトにより、クアルトゥッチは2位通過で2秒のボーナスタイムを獲得し、総合3位と同タイム、トップと6秒遅れ総合4位につけている。
レース後半は下り平坦基調、いくつかの逃げが形成されては、新城が追いかけ集団を1つにまとめ、スプリントのエース、フィリッポ・フォルティンのステージ優勝を狙ったが、惜しくもステージ2位。チームは連日2位が続き悔しい思いをしているので、最終日にその悔しさを晴らしたいという選手たちの思いは強い。

3つ目の上りを超える新城 Photo:Syunsuke FUKUMITSU

集団の中でチームメンバーと補給のやり取りをする新城 Photo:Miwa ARASHIRO
新城幸也のコメント:
今日も逃げに乗るつもりで備えながら、決まりそうなアタックや有力選手の入った逃げには反応した。結局、今日もアタック合戦が続くことになったが、41kmのスプリントポイントで総合上位に着けているロレンツォ(クアルトゥッチ)のボーナスタイムを稼ぐべくリードし、激しいスプリント争いで貴重な2秒を稼いでくれた。
その後、中盤の山岳地帯に突入し、逃げが決まり集団はいったん落ち着いたのだが、2級山岳の上りでエウスカディがペースアップし集団崩壊を試みて、山岳では集団は崩壊したが、下ってから集団ペースは上がらず全員が集団に戻ってくる展開になってしまった。
総合上位3人が先行していたので、集団は止まることなくアタック合戦していたが、ボーナスタイムを取った3人が集団に戻ってきたタイミングで新たに7人が先行した。
第1ステージのスプリントで4位になったフィリッポ(フォルティン)でステージを狙うことになり、残り20kmで集団牽引を開始。残り約10km地点にボーナスタイムがかかるスプリントポイントがあるので、そのあとに先頭を捕まえることに。
近すぎず、離れすぎずで先頭との距離を保って、スプリントポイントから先頭7人を捕まえるべくペースアップし、無事に集団スプリントに。フィリッポは惜しくもステージ2位。
残るはあと1ステージ。ステージ優勝して台湾を終えたい。僕の調子は気温が温かくなってきたので、戻ってきました!(笑)
ツール・ド・台湾2025
開催期間:2025年3月16日(日)~20日(木)全5ステージ
ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの参加選手:
ロレンツォ ・クアルトゥッチ(イタリア)
アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)
アルノー・ティシエール(スイス)
新城幸也(日本)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)
大会公式サイト
國際自由車環台公路大賽 TOUR DE TAIWAN
新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro