クアルトゥッチ区間2位、新城は総合2位をキープ ツアー・オブ・タイランド2025 第2ステージ

ツアー・オブ・タイランド2025 第2ステージはサケーオ県ソクコックトムからコーククラーンまでの平坦ステージ148.5km。スタート前から強い風が吹き、レースを左右することが懸念された。

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは昨日の落車で怪我を負ったフィリッポ・フォルテイン(イタリア)がスタートすることができ、5人で新城幸也の総合2位をキープしながら、緩やかな上りフィニッシュでのロレンツォ・クアルトゥッチのステージ優勝を狙う作戦だった。

新城を中心にリーダーチームとともにレースをコントロールし、勝負はフィニッシュでのクアルトゥッチに託されたが、惜しくも2位でステージを終えた。新城はタイム差なしの集団の中、23位でフィニッシュし、総合も4秒差の2位をキープしている。

チームメイトのアレッサンドロ・イアッキ(イタリア)が落車で怪我を負っているため、翌日のスタートが危ぶまれる。

新城幸也 ツアー・オブ・タイランド2025 第2ステージ

リーダーチームの後ろでチームを牽引する新城 Photo:Miwa ARASHIRO

新城幸也 ツアー・オブ・タイランド2025 第2ステージ

フィニッシュ後リーダージャージの選手と談笑する新城 Photo:Miwa ARASHIRO

 

新城幸也のコメント:

今日は昨日のダメージの回復に努めた。リーダーチームと総合3位チームの動きをチェックし、逃げ選別を手伝う動きをする。今日のステージで使うエネルギーを最小限にして、これからのステージの為に温存する。リーダーチームが力のあるチームなので、昨日よりは気が楽だった。

33km地点のボーナスタイムポイントは集団で通過することになり、1秒でも稼ごうと思ったが、埋もれてしまいスプリントできず。その後もアタック合戦続いたが、道路が少し狭くなり、集団の勢いも落ちてきて、6人の逃げが決まった。

2回目のボーナスタイムポイントを集団で通過したくないリーダーチームが、すぐに集団牽引を開始。僕らとしては集団牽引にもチームから誰も出したくないので、リーダーチームがタイム差のコントロールに入ってくれたので良い展開になった。

今日のフィニッシュは残り2kmから緩やかな上りで、ペースが早いとスプリンターが苦しむ可能性があったので、台湾でも調子の良かったロレンツォ(クアルトゥッチ)にスプリントを任せた。残り2kmではロレンツォとはぐれていたが、残り1kmきってから合流し、自分の脚にも余裕があり、集団のスピードもそんなに早くなかったので、先行した。良い感触のリードアウトだったが、惜しくもロレンツォはステージ2位。

無事に無駄にエネルギーを使わずに今日のステージを終えられて良かった。でも、またチームメイトが転んでしまい災難が続いているので、どこかで払拭しなければ!

明日は今大会3回しかない山岳ポイントが2回ある。もし、2回とも同じ選手が1位でポイントを取ったら、山岳ジャージが確定する。激しい展開になるだろうから、気を引き締めていってきます。

 

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
ロレンツォ ・クアルトゥッチ(イタリア)
アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)
アルノー・ティシエール(スイス)
新城幸也(日本)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)

ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2-1)
https://www.tourofthailand.in.th/en/home

新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro