UCIワールドツアーのクラシック・ブルージュ~ドパンヌ2025 はモラノが初優勝

UCIワールドツアーの1戦である第49回クラシック・ブルージュ~ドパンヌが、3月26日にベルギー北部西フランダース州で開催され、コロンビアのフアンセバスティアン・モラノ(UAEチーム・エミレーツ・XRG)が、残り450mからのロングスプリントを成功させて初優勝した。
 

De Panne 2025

コロンビアのモラノがロングスプリントを成功させた (©SprintCycling)

 
2位はイタリアのジョナタン・ミラン(リドル・トレック)、3位はエストニアのマディス・ミヒケルス(EFエデュケーション・イージーポスト)だった。

“ザ・グレート・スプリント・クラシック”と銘打たれた今年のクラシック・ブルージュ~ドパンヌには、トップスプリンターたちが顔を揃えた。しかし、レースは終盤に大きな落車事故が続出して混沌となった。

集団はリドル・トレックやアルペシン・ドゥクーニンクがコントロールして最後まで逃げ続けていた選手を残り2.4kmで吸収し、集団ゴールスプリントへと向かった。ゴールまで残り1.5kmで発生した落車事故では、ベルギーチャンピオンのアルノー・ドゥリー(ロット)が巻き込まれ、勝機を失ってしまった。

その直後、ゴールだったドパンヌの市街地へと向かう郊外の道路で、車線が1つになってコースが狭くなる場所でさらに大きな落車が発生し、欧州チャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ/ベルギー)、オランダのオラフ・コーイ(チーム ヴィスマ・リースアバイク)、ノルウェーのアレクサンダー・クリストフ(ウノエクス モビリティ)が巻き込まれてしまった。

相次ぐ落車事故で20人ほどに減った集団から、ゴールまで残り450mでモラノがサブライズなロングスプリントを敢行した。ミランは必死に追い上げたが、わずかに及ばす、モラノが今季1勝目となる初優勝を果たした。
 

De Panne 2025

左から2位のミラン、初優勝したモラノ、3位のミヒケルス (©SprintCycling)

 
第49回クラシック・ブルージュ~ドパンヌ 結果

[3月26日/UCIワールドツアー/ベルギー/198.9km]
1. MOLANO BENAVIDES Juan Sebastian (UAE TEAM EMIRATES XRG / COL) 4:07:23
2. MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA)
3. MIHKELS Madis (EF EDUCATION – EASYPOST / EST)
4. BAUHAUS Phil (BAHRAIN VICTORIOUS / GER)
5. BLIKRA Erlend (UNO-X MOBILITY / NOR)
6. KANTER Max (XDS ASTANA TEAM / GER)
7. RENARD Alexis (COFIDIS / FRA)
8. REX Laurenz (INTERMARCHÉ – WANTY / BEL)
9. GROENEWEGEN Dylan (TEAM JAYCO ALULA / NED)
10. WELSFORD Sam (RED BULL – BORA – HANSGROHE / AUS)
 

クラシック・ブルージュ~ドパンヌ公式サイト

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