クアルトゥッチ総合3位、新城は総合4位をキープ ツアー・オブ・タイランド2025 第5ステージ

ツアー・オブ・タイランド2025 第5ステージは、ワッタナーナコーンからサケーオまでの136.2km。小さなアップダウンあるものの、ほぼ平坦基調となり、集団スプリント勝負となることが予想された。

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは、3選手という不利な状況でありながらも総合3位にロレンツォ・クアルトゥッチ、同タイム4位に新城幸也がつけており、チーム総合は1位でラスト2ステージを戦うことに。ピュアスプリンターのフィリッポ・フォルティンを欠いているのでフィニッシュのスプリント勝負に加わるのは難しい状況であるることから、途中の中間スプリントのボーナスタイムを積極的に取りに行き、ボーナスタイムを稼いで総合順位を上げていく作戦だった。

新城は何度も逃げを試みタイム差が付くこともあったが、総合上位の新城が逃げることは容易な事ではなく、リーダージャージのシモン・ペロー(チームリーニング・スター)にしっかりマークされ、レースは集団でのゴールスプリントとなった。

新城はトップと同タイムの集団内11位、クアルトゥッチも13位でフィニッシュしたため、総合3位、4位に変動はなく、チーム総合も2秒差でトップを守った。翌日はいよいよ最終日を迎える。

新城幸也 ツアー・オブ・タイランド2025 第5ステージ

逆転のチャンスをつかむため、何度も逃げを試みる新城 Photo:Miwa ARASHIRO

新城幸也 ツアー・オブ・タイランド2025 第5ステージ

11位でフィニッシュした新城 Photo:Miwa ARASHIRO

 

新城幸也のコメント:

今日は逃げ遅れないようにほぼ全てのアタックに反応した。総合をひっくり返すには、ボーナスタイムを取るか、もう一度逃げ切るしかない。総合上位が揃って逃げられれば良いのだが、そういうわけには行かないのがロードレース。

リーダージャージと数名の総合上位勢15人ぐらいで一度抜け出したのだが、唯一総合5位にいたチームが逃げに乗り遅れていて、追いかけられてしまった。そこまでスタートから2時間弱、全力疾走していたので一度集団に戻って回復につとめた。新たな逃げにもアルノー(ティシエール)が入ってくれたので、チームとしてはOK。

そのアルノーの逃げが捕まるカウンターで飛び出してみたら、リーダーと3人抜け出すことに成功。第1ステージの再来か!?と全力で逃げたが、さすがに逃がしてくれなかった。

ゴールスプリントはロレンツォ(クアルトゥッチ)がやることになっていたので位置取りしていたが、残り1kmでロレンツォははぐれてしまったみたいでスプリントできず。ステージ3位以内でボーナスタイムを稼げるが、今日の収穫はなかった。逆に総合2位選手がステージ優勝したので、タイム差を広げられてしまった。

明日は最終日。チーム総合1位もかかっているし、ポイント獲得という目標もあるので、個人総合順位も守らなければならないし、明日も大変な1日になる。笑って終われるように頑張りたいと思います。

 

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
ロレンツォ ・クアルトゥッチ(イタリア)
アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)
アルノー・ティシエール(スイス)
新城幸也(日本)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)

ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2-1)
https://www.tourofthailand.in.th/en/home

新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro