ロンド・ヴァン・ヴラーンデレン2025 は世界チャンピオンのポガチャルが優勝

モニュメントと呼ばれる5大クラシックの1つである第109回ロンド・ヴァン・ヴラーンデレン(ツール・デ・フランドル/UCIワールドツアー)が、4月6日にベルギー北部フランダース地方で開催され、世界チャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ/スロベニア)が独走で制し、2023年に続いて2度目の優勝を果たした。
 

RVV2025

独走で2度目の勝利を勝ち取った世界チャンピオンのポガチャル (©SprintCycling)

 
後続の4人は1分1秒遅れでゴールスプリントを競い、デンマークのマス・ピーダスン(リドル・トレック)が2位になり、3位はオランダのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)だった。
 

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左から2位のピーダスン、優勝したポガチャル、3位のファンデルプール (©SprintCycling)

 
第109回大会は西フランダース州の州都ブルージュからスタート。快晴で日中の気温は16℃だった。アルカンシエルを着たポガチャルが動いたのはゴールまで残り55kmの、2回目のオウド・クワルモントだった。石畳の坂で集団の先頭に出た世界チャンピオンには、ワウト・ヴァンアールトとマッテーオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)、ファンデルプール、ピーダスンが付いていった。

5人の精鋭グループはオウド・クワルモントの出口で逃げグループに44秒差と迫っていた。次のパーテルベルフでファンデルプールがアタックし、ポガチャルだけが付いていく事ができた。2人はコッペンベルフを越えた後に先頭グループに合流。遅れを取ったヴァンアールト、ジョーゲンソン、ピーダスンもゴールまで残り42kmで先頭グループに追いつく事ができた。

ゴールまで残り37kmでターイエンベルフの石畳の坂が始まるとポガチャルがアタックし、ファンデルプールとピーダスンだけが付いていけた。ピーダスンは一度先頭から遅れたが、ゴールまで残り23kmでチームメイトのヤスペル・ストゥイヴェン(リドル・トレック)、ヴァンアールトと一緒に追いつき、先頭は5人になった。

激しい闘いが続く中、3度目のオウド・クワルモントが近づくと、先頭グループからヴァンアールトがアタックしたが、石畳の坂が始まるとすぐに追いつかれてしまった。ここでポガチャルが決定打となるアタックを決め、ファンデルプールが追走を試みたが失敗した。この日、ファンデルプールはゴールまで残り126kmで発生した落車事故に巻き込まれていた。

ゴールまで残り18kmで独走を開始したポガチャルは、オウド・クワルモントの出口でライバルたちに12秒差を付けていた。彼はオウデナールドのゴールで1分以上の大差を付け、両手を上げて2度目の勝利を祝った。
 

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オウド・クワルモントでアタックを決めたポガチャル (©SprintCycling)


■第109回ロンド・ヴァン・ヴラーンデレン(ツール・デ・フランドル) 結果

[4月6日/プルージュ~オウデナールド(ベルギー)/UCIワールドツアー/268.9km]
1. POGACAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 5:58:41
2. PEDERSEN Mads (LIDL-TREK / DEN) +1:01
3. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) +1:01
4. VAN AERT Wout (TEAM VISMA | LEASE A BIKE/ BEL) +1:01
5. STUYVEN Jasper (LIDL-TREK / BEL) +1:04
6. BENOOT Tiesj (TEAM VISMA | LEASE A BIKE/ BEL) +1:51
7. KÜNG Stefan (GROUPAMA-FDJ / SUI) +1:53
8. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) +2:19
9. GARCIA CORTINA Ivan (MOVISTAR TEAM / ESP) +2:19
10. BALLERINI Davide (XDS ASTANA TEAM / ITA) +2:19
 
ロンド・ヴァン・ヴラーンデレン(ツール・デ・フランドル)公式サイト

J SPORTS ロンド・ヴァン・ヴラーンデレン特設サイト

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