2チームが週末のストラーデ・ビアンケ2020不参加を発表
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大が続くイタリアでは、今週末にUCIワールドツアーのストラーデ・ビアンケが開催される予定だが、不参加を発表するチームが出始めている。
イタリアの中部トスカーナ地方で3月7日にストラーデ・ビアンケ、3月8日から15日までティレーノ~アドリアーティコ、3月21日には北部でミラノ~サンレモが開催される予定だ。しかし、イタリアでは2月中旬から北部を中心に新型コロナウイルスへの感染が拡大し、3月4日には感染者数が2500人を超え、ほぼ全土に広がっている。
2月23日から中東のアラブ首長国連邦で開催されたUCIワールドツアーのUAE・ツアーは、参加チームのイタリア人スタッフ2名が新型コロナウイルスに感染していたことが判明し、2月28日に残り2ステージをキャンセルして終了する事態に追い込まれてしまった。
チームユンボ・ヴィスマがストラーデ・ビアンケ不参加を発表
ベルギーのTV局VRTによれば、ストラーデ・ビアンケ、ティレーノ~アドリアーティコ、ミラノ~サンレモを主催するRCSスポルトは、3月2日に予定通りレースを開催すると参加チームに通達していた。しかし、オランダのチームユンボ・ヴィスマ(UCIワールドチーム)は3月4日に、今週末イタリアで開催されるストラーデ・ビアンケとGP・インドゥストリア&アルディジャナート(UCIプロシリーズ)には参加しないと発表した。
この決定は医学的なアドバイス、オランダ外務省の勧告、スポーツ及び事務的な理由で行われたとチームユンボ・ヴィスマは説明している。他のイタリアのレースについても、同様の措置が取られる可能性はあるが、チームはイタリア政府からの通達を待っている。
チームユンボ・ヴィスマは、昨年2年連続で3位になったベルギーのウァウト・ヴァンアールトが優勝を狙って参加する予定だった。
Team Jumbo-Visma decide not to participate in Italy this weekend
🗣 @RichardPlugge: “Together with the management of our team, I am constantly considering and acting in the interest of the health and working conditions of our riders and staff members"
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) March 4, 2020
ミッチェルトン・スコットはパリ〜ニースも不参加
チームユンボ・ヴィスマの決定に同調するように、オーストラリアのミッチェルトン・スコット(UCIワールドチーム)もリリースを出し、3月4日から3月22日に開催される8レースに、男子チームと女子チームの両方が参加しないと発表した。その中にはRCSスポルトが主催するイタリアの3レースだけでなく、3月8日から15日の日程で開催されるフランスのパリ〜ニース(UCIワールドツアー)も含まれている。
ミッチェルトン・スコットはレースに参加しない期間中に状況を厳密に監視し、その後の決定を下すとしている。
●ミッチェルトン・スコットが不参加を表明したレース
ストラーデ・ビアンケ(男女)
GP・インドゥストリア&アルティジャナート(男子)
パリ~ニース(男子)
ティレーノ~アドリアーティコ(男子)
ロンド・バン・ドレンテ(女子)
ダニリス・ノークル・クルス(男子)
ミラノ~サンレモ(男子)
トロフェオ・アルフレード・ビンダ(女子)
STATEMENT: Mitchelton-SCOTT position regarding COVID-19.
Following extensive discussions, we have made the decision to withdraw our teams from the next period of racing, regardless of the individual Government Regulations in place.
More details 👇https://t.co/nV8lbx0eG4
— GreenEDGE Cycling (@GreenEDGEteam) March 4, 2020