UCIワールドツアーのストラーデ・ビアンケ2020は開催延期

3月7日に開催予定だったイタリアのストラーデ・ビアンケ2020(UCIワールドツアー)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期することになった。

ストラーデ・ビアンケ2020

(photo : LaPresse)

ストラーデ・ビアンケを主催するRCSスポルトは、3月5日にイタリア中部トスカーナ州のシエナで、シエナ県知事、シエナ市長が同席した会議を開き、前日に発出された首相令(DPCM)の条項を保証できないことを検証し、3月7日にシエナ県で開催する予定だったストラーデ・ビアンケとストラーデ・ビアンケ・女子エリートを延期することに合意したと発表した。

RCSスポルトは日程を変更して開催することを望んでおり、イタリア車連を通じて国際自転車競技連合(UCI)に新しい日程を割り当てることを要請している。

この発表の前に、RCSスポルトは3月8日に開催を予定していた一般参加レースのグランフォンド・ストラーデ・ビアンケの中止を発表していた。

3月11日から17日に開催予定のティレーノ~アドリアーティコ(UCIワールドツアー)と、3月21日に開催予定のミラノ~サンレモ(UCIワールドツアー)については、まだ発表はない。

ストラーデ・ビアンケ公式サイト


イタリアでは4月3日までロードレースが開催されない?

イタリア車連によれば、イタリア政府が3月4日夜に発出した首相令(DPCM)には、あらゆる場所で行われるすべてのスポーツイベントを中止とする条項が含まれている。但し、門の閉ざされた屋内、つまり無観客の施設や観客がいない屋外であれば、適切な新型コロナウイルス対策を取ることを条件に開催が許可される。しかし、実際のところ屋外とはいえ自転車レースを無観客で行うのは不可能だ。

ストラーデ・ビアンケの翌日に開催される予定だったイタリアのGP・インドゥストリア&アルティジャナート(UCIプロシリーズ)も、この首相令を受けて3月5日に開催延期を発表した。

今回の首相令は4月3日まで効力を持つため、ティレーノ~アドリアーティコとミラノ~サンレモだけでなく、3月25日から29日に開催予定のセッティマナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(ヨーロッパツアー2.1)と、4月1日から4日に開催予定のジロ・ディ・シチリア/ツアー・オブ・シシリー(UCIプロシリーズ)も中止か延期になるだろう。