ミラノ〜サンレモのバーチャルライドイベントが開催された

イタリアでの深刻な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)流行拡大の影響で、春の到来を告げるレースとして親しまれるミラノ~サンレモ2020(UCIワールドツアー)は延期になってしまったが、本来であればレースが開催されるはずだった3月21日に、主催者のRCSスポルトはガーミン社と共にバーチャルライドイベントを企画し、4221人のサイクリストが参加した。

ニバリ

自宅でイベントに参加したニバリ。後ろの棚には優勝トロフィーが沢山飾られている(photo : Trek-Segafredo)

『ミラノ~サンレモ・バーチャル・エクスペリエンス』と名付けられたこのバーチャルライドイベントは、ガーミン・エッジを利用し、ホームトレーナーでミラノ~サンレモの終盤の57kmをバーチャルでサイクリング。現地時間午前11時にアレッシオの街からスタートし、3つのカーポ、チプレッサ、ポッジョを通過し、サンレモのローマ通りにゴールした。

このバーチャルイベントを一緒に走った4221人の『バーチャル・プロトン(仮想集団)』には、ミラノ~サンレモで2018年に優勝したヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)、昨年ロンド・バン・ブラーンデレン(ツール・デ・フランドル)で優勝したアルベルト・ベッティオル(EFプロサイクリング)、1993年にミラノ~サンレモで優勝した元選手のマウリツィオ・フォンドリエスト、イタリアナショナルチームのダヴィデ・カッサーニ監督、イヴァン・バッソ、アレッサンドロ・バッランも参加していた。

「ミラノ~サンレモはボクの心の中に特別な場所を持っているレースで、自分にとって最も素晴らしい優勝の1つだ。今日はそれを新しく、そしてとても楽しい方法で乗る機会を持った。家に居ながらバーチャルでレースコースを走るのは素晴らしいアイディアだね。バーチャルとは言え、ファンと一緒にサイクリングをすることができた。彼らにはこの困難な時期に我慢をして、家に居続けてインドアサイクリングをすることをお願いしたい。我々はすぐにまたレースで彼らに会えるはずさ!」と、ニバリはコメントしている。

RCSスポルトは『ミラノ~サンレモ・バーチャル・エクスペリエンス』の参加者全員に、グランフォンド・イル・ロンバルディアに登録する際の10%割引を提供している。

ミラノ〜サンレモ

ミラノ〜サンレモのコースマップ(RCS Sport)

ミラノ~サンレモ公式サイト