イタリア選手権ロード2020でニッツォーロが2度目の優勝

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)の影響で延期となっていたイタリア選手権ロードレースが、8月23日に北部ヴェネト州のバッサーノ・デル・グラッパで開催され、31歳のジャコモ・ニッツォーロ(NTTプロサイクリング)が小集団でのゴールスプリントを制して優勝した。

イタリア選手権2020

ゴールスプリントでニッツォーロはバッレリーニを僅差で下した(©Bettiniphoto)

ニッツォーロは2016年にもイタリアロードチャンピオンになっており、これが2度目のタイトル獲得だった。2位はダヴィデ・バッレリーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、3位はソンニ・コルブレッリ(バーレーン・マクラーレン)だった。

イタリア選手権2020

表彰台でイタリアチャンピオンジャージを着用したニッツォーロはマスクもイタリア国旗柄だった(©Bettiniphoto)

■イタリア選手権 男子ロードレース結果
[8月23日/バッサーノ・デル・グラッパ/253km]

1. Nizzolo Giacomo (Pro Cycling Team) 05h48’37”
2. Ballerini Davide (Deceuninck – Quick Step)
3. Colbrelli Sonny (Bahrain-Mclaren)
4. Vendrame Andrea (Ag2r – La Mondiale)
5. Sbaragli Kristian (Alpecin-Fenix)
6. Ulissi Diego (Uae Team Emirates)
7. De Marchi Alessandro (Ccc Team)
8. Bagioli Andrea (Deceuninck – Quick Step)
9. Garavaglia Giacomo (Kometa Xstra Cycking Team)
10. Formolo Davide (Uae Team Emirates9
11. Nibali Vincenzo (Trek – Segafredo) +4”
 
個人タイムトライアルはガンナが優勝

イタリア選手権2020

個人タイムトライアルを連覇したガンナ(©Bettiniphoto)

8月21日に開催されたイタリア選手権の個人タイムトライアルは、24歳のフィリッポ・ガンナ(チームイネオス)が連覇を果たした。
 
■イタリア選手権 男子個人タイムトライアル結果
[8月21日/バッサーノ・デル・グラッパ]

1. GANNA FILIPPO (TEAM INEOS) 45:00.26
2. DE MARCHI ALESSANDRO (CCC TEAM) +51”
3. AFFINI EDOARDO (MITCHELTON-SCOTT +1’32”

イタリア選手権2020

個人タイムトライアルを連覇したガンナ©Bettiniphoto)

イタリア車連公式サイト
 

チームイネオスが新型コロナウイルスの影響でロードレースに参加できず

イタリア選手権に参加していた英国のチームイネオスは、男子ロードレース開催前日の8月22日に、チームに所属しているレオナルド・バッソ(イタリア)が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査で陽性になったため、新型コロナウイルス対策プロトコルに沿った予防策で、チーム全体が大会から撤退した。

バッソは無症状で、8日前に膝の治療で地元の医療センターを訪問したのを除けば、彼はこの10日間、アーゾロ(ヴェネト州)の自宅でガールフレンドと一緒に過ごし、単独でトレーニングをしていた。彼は18日に行った検査では陰性だった。

この数日間は自宅に居て、チームのホテルには滞在していなかったが、バッソは21日にフィリッポ・ガンナと個人タイムトライアルの試走をし、22日の朝もガンナ、サルバトーレ・プッチョ、ジャンニ・モスコンと一緒にトレーニングを行っていた。

対策プロトコルに従い、チームイネオスはこれら4選手が14日間の自主隔離をすると発表している。彼らは29日に開幕するツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)の参加メンバーには入っていない。

チームの4人のスタッフはマスクを着用して選手に接触していたが、彼らも二次的な接触者とみなされ、同様に自主隔離を行うそうだ。

チームイネオス公式サイト