アムステル・ゴールド・レース2020が開催中止を発表
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で、4月の開催が延期となり、再編成されたカレンダーで10月10日に開催を予定していたオランダのアムステル・ゴールド・レース(UCIワールドツアー)が、9月30日に中止を発表した。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)流行の第2波が拡大しているオランダでは、政府が28日に新たな対策を発表し、スポーツの試合が観戦禁止になってしまった。これを受けて3つの自治体と南リンブルフ安全地域は、アムステル・ゴールド・レースの男女のレースを両方開催中止にする決定を下した。
レースディレクターのレオン・ファンフリートによれば、今年のアムステル・ゴールド・レースは新型コロナウイルス対策でコースを変更し、一般には公開されない1周16.9kmの小さなサーキットで開催する計画を立て、それを28日には発表する予定だったという。
しかし、政府が発表した新たな対策で、計画は再度練り直す必要が出てしまった。そして29日に関係各所と審議した結果、開催地の市長たちは観客が全くいないレースを開催できる保証はないという結論に至り、今年の中止が決まった。
ビンクバンク・ツールもオランダ区間が中止
ベルギーとオランダでは、9月29日にUCIワールドツアーのステージレースであるビンクバンク・ツールが開幕したが、オランダ政府の新たな新型コロナウイルス対策を受けて、オランダで開催される予定だった個人タイムトライアルの第2ステージ(9月30日)と第4ステージ(10月2日)が中止になり、オランダがスタート地だった第3ステージ(10月1日)も、ベルギー国内だけで行われるルートに変更した。
ビンクバンク・ツールの主催者は、ステージが中止になって休養日となった9月30日に第4ステージの代替地を探し、リームストで8.14kmの個人タイムトライアルを開催する手はずを整えることに成功した。ビンクバンク・ツールは10月3日に有名なミュールがあるヒーラールスベルヘンにゴールする第5ステージが最終日となる。