パリ〜ルーベ2020が新型コロナ再流行で開催中止
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で4月の開催が延期になり、改定カレンダーで10月25日に行われる予定になっていたフランスのパリ~ルーベ(UCIワールドツアー)は、深刻な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)再流行により、開催中止が決まった。
パリ~ルーベを主催するアモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)の発表によれば、中止はノール県とオート・ド・フランス県の要請と、ルーベが属するリール大都市圏を、新型コロナウイルスの最大警戒区域に指定した10月8日のオリヴィエ・ヴェラン保健大臣の発表によって決定した。
フランスでは8月中旬からすでに新型コロナウイルス流行の第2波が始まり、9月20日に閉幕したツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)も、厳格な新型コロナウイルス対策の下で開催されていた。フランスの1日の新規感染者数は10月7日に18746人を記録した。
すでにパリやマルセイユは新型コロナウイルスの最大警戒区域に指定されているが、10月10日からは北部のリールだけでなく、グルノーブル、リヨン、サンテチェンヌの大都市圏も最大警戒区域に指定される。
パリ~ルーベが2度の世界大戦以外で中止になったのは史上初めてだ。中止になった第118回大会は、来年4月11日に開催を予定している。
昨年初優勝したベルギーのフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)は、ツールの落車で負傷した膝が治らず、10月25日に開催を予定していたパリ~ルーベは欠場するはずだったが、これで来年ディフェンディングチャンピオンとして参加する事が可能になった。