ジロ・デ・イタリア参加中のサイモン・イェーツが新型コロナ感染

ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)に参加していた英国のサイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査で陽性になり、10月10日の第8ステージを出走しなかった。

サイモン・イェーツ

サイモン・イェーツは9月にティレーノ~アドリアーティコで総合優勝していた

イェーツは9日の第7ステージ終了後の夜に、ジロ期間中1日3回行われている検温で微熱が計測された。チームの医療班はすぐにジロ主催者が提供するサービスを使って新型コロナウイルスのクイック検査を行い、陽性の結果が出た。その後、PCR検査が行われ、陽性が確認された。イェーツはその過程でシングルルームに隔離され、自主隔離期間中にチームが最善のケアを提供できる施設へ搬送された。彼は現在も軽症のままだ。

ジロに参加中のミッチェルトン・スコットの他の選手とスタッフは新型コロナウイルスのクイック検査を受け、全員が陰性だった。彼らはジロを主催するRCSスポルトからレース続行を許可されたが、予防措置として今後数日間、さらに検査を受ける予定だ。

イェーツは再開シーズンで9月に延期したイタリアのティレーノ~アドリアーティコ(UCIワールドツアー)で総合優勝してジロに臨んだが、シチリア島のエトナ山にゴールした第3ステージで遅れてしまい、すでに総合争いからは後退していた。

新型コロナウイルスが再流行しているフランスやスペインとは異なり、イタリアはジロが開幕した時点で第2波がまだ始まったばかりだった。しかし、9日には新規感染者が5000人を超え、再流行が本格化してきている。

ミッチェルトン・スコット公式サイト