ジロ・デ・イタリア2020参加中のクラウスウェイクとマシューズが新型コロナの検査で陽性
イタリアで開催中の第103回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、10月11日と12日に全ての参加チーム(選手とスタッフ)を対象とした新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR検査を行い、オランダのスティーフェン・クラウスウェイク(チームユンボ・ヴィスマ)とオーストラリアのマイケル・マシューズ(チームサンウェブ)が陽性になり、レースを続けられなくなった。
国際自転車競技連合(UCI)とジロ主催者であるRCSスポルトの共同発表によれば、検査は571件行われ、選手2名とスタッフ6名が陽性になった。陽性になった選手たちは、隔離措置を請け負っているそれぞれのチームの医師に委ねられた。
チームスタッフで陽性になったのは、オーストラリアのミッチェルトン・スコットが4名、英国のイネオス・グレナディアズとフランスのAG2R・ラモンディアルがそれぞれ1名だった。彼らもそれぞれのチームの医師に隔離措置が委ねられている。
ミッチェルトン・スコットはジロ撤退
10月9日にサイモン・イェーツ(英国)が新型コロナウイルスに感染している事が判明したミッチェルトン・スコットは、他の参加選手とスタッフ全員が9日と10日に検査を受けて陰性の結果になっていたが、11日の夜に実施されたRT-PCR検査では、スタッフ4名が陽性になった。
チームリリースによれば、陽性の通知を受け取ってすぐにミッチェルトン・スコットはRCSスポルトの合意を得て、チーム全体をレースから撤退させる決定を下した。チームは選手とスタッフの健康を重視し、彼らを隔離エリアへと安全に移送する事に専念する。
●ミッチェルトン・スコットのジロ参加メンバー
YATES Simon (GBR) …第8ステージ不出走
AFFINI Edoardo (ITA) …第8ステージ不出走
BOOKWALTER Brent (USA) …第6ステージ不出走
HAIG Jack (AUS)
HAMILTON Lucas (AUS)
HEPBURN Michael (AUS)
HOWSON Damien (AUS)
MEYER Cameron (AUS)
チームユンボ・ヴィスマも撤退を決定
総合リーダーのクラウスウェイクが新型コロナウイルスの検査で陽性になったオランダのチームユンボ・ヴィスマは、チーム全員と全てのジロ関係者の利益の為に責任を負い、第10ステージをスタートしない決定を下した。
リチャルド・プルッヘGMは、他の選手やスタッフ、あるいは他のチームが感染するのを防ぎたいと望んでいる。「非常に残念だが、我々は汚染を防ぐためにできる限りの事をする。チームは順調で、良い結果に向かって進んでいた。しかし、全ての人の健康が最も重要であり、そのために我々はこの決定を下した」と、プルッヘGMは語っている。
クラウスウェイクは第9ステージ終了時点で、総合リーダーのジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)から1分24秒遅れの総合11位に付けていた。
●チームユンボ・ヴィスマのジロ参加メンバー
KRUIJSWIJK Steven (NED)
BOUWMAN Koen (NED)
FOSS Tobias (NOR)
HARPER Chris (AUS)
MARTIN Tony (GER)
PFINGSTEN Christoph (GER)
TOLHOEK Antwan (NED)
VAN EMDEN Jos (NED)
木曜日に再検査
ジロの主催紙であるガゼッタ・デッロ・スポルトによれば、10月13日に新型コロナウイルスの陽性者が出た全てのチームは、第10ステージのスタート前に再度クイック検査を受け、陰性が確認されている。主催者は15日にも同様の検査を行う予定だ。次のPCR検査は2度目の休養日(19日)に予定されている。