中級山岳区間のブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第7ステージはウッズが区間優勝

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スペインで開催中の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、休養日明けの10月27日にビトリア・ガステイスからビリャヌエバ・デ・バルデゴビアまでの159.7kmで中級山岳区間の第7ステージを競い、カナダのマイケル・ウッズ(EFプロサイクリング)が区間優勝した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

カナダのウッズがアタック合戦を制して区間優勝した

区間2位はスペインのオマール・フライレ(アスタナプロチーム)、3位は40歳のアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)だった。メイン集団は56秒遅れでゴールし、総合リーダージャージのラ・ロハはエクアドルのリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアズ)が守った。


休養日のPCR検査は全員陰性

第7ステージは163選手が出走。休養日には選手とチームスタッフを対象とした新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR検査が684件行われ、全て陰性だった。スタートからアタックと吸収が続いた後、50km地点で17選手が先行し、カテゴリー1のプエルト・デ・オルドゥーニャ峠を上り始めた。

プエルト・デ・オルドゥーニャ峠でさらに後方から大きなグループが先頭の逃げ集団に合流し、ウッズやバルベルデも加わっていた。36人に膨らんだ逃げ集団は、67.3kmの山頂をセップ・クース(チームユンボ・ヴィスマ)が先頭で通過。2位にはギヨーム・マルタン(コフィディス)が入り、山岳賞総合首位に立った。

メイン集団はクリストファー・フルーム(イネオス・グレナディアズ)が引き、山頂で逃げ集団とのタイム差は1分40秒だった。ゴールまで残り55kmで逃げからバルベルデがアタックし、ドリアン・ゴドン(AG2R・ラモンディアル)、スタン・デウルフ(ロット・スーダル)と一緒に先行した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

ラ・ロハを着たカラパスのために集団を引くフルーム

残り34kmでドモンがアタックして1人になったが、プエルト・デ・オルドゥーニャ峠の2度目の登坂で逃げ集団に吸収された。山頂まで3km地点でウッズがアタックし、後続に8秒差を付けて単独で山頂を通過。しかし、彼は下りでバルベルデ、フライレ、ナンス・ペテルス(AG2R・ラモンディアル)、マルタンに捕まり、先頭は5人になった。

最後は5人がアタックを掛け合い、残り1kmのフラム・ルージュ手前で飛び出したウッズが成功し、そのまま単独でフィニッシュラインを通過した。彼のブエルタでの区間優勝は、2018年に続いて2回目だった。

■ブエルタで2度目の区間優勝をしたウッズのコメント
「特別な1日で、バスク地方でレースをするのは素晴らしい事だ。ボクは他の4人を追い払った。彼らはとても強かった。彼らと一緒に先頭を引く事ができなかったのは申し訳なかったが、(総合上位の)バルベルデがそこに居たし、集団には(総合2位の)ヒュー・カーシーが居た。だからボクは後方に留まることができて脚があり、勝つために行ったのさ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

総合リーダージャージのラ・ロハはカラパスが守った

■第7ステージ結果[10月27日/ビトリア・ガステイス~ビリャヌエバ・デ・バルデゴビア/159.7km]
1. MICHAEL WOODS (EF PRO CYCLING / CAN) 03H 48′ 16”
2. OMAR FRAILE (ASTANA PRO TEAM / ESP) + 04”
3. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 04”
4. NANS PETERS (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 08”
5. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 08”
6. RUI COSTA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 13”
7. ALEX ARANBURU DEBA (ASTANA PRO TEAM / ESP) + 13”
8. IDE SCHELLING (BORA – HANSGROHE / NED) + 13”
9. KENNY ELISSONDE (TREK – SEGAFREDO / FRA) + 13”
10. DAVIDE FORMOLO (UAE TEAM EMIRATES / ITA) + 13”

■第7ステージまでの総合成績(ラ・ロハ)
1. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) 28H 23’ 51’’
2. HUGH CARTHY (EF PRO CYCLING / GBR) + 18’’
3. DANIEL MARTIN (ISRAEL START-UP NATION / IRL) + 20’’
4. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) + 30’’
5. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01′ 07’’
6. FELIX GROSSSCHARTNER (BORA – HANSGROHE / AUT) + 01′ 30’’
7. MARC SOLER (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01′ 42’’
8. ESTEBAN CHAVES (MITCHELTON – SCOTT / COL) + 02’ 02’’
9. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02’ 03’’
10. GEORGE BENNETT (TEAM JUMBO – VISMA / NZL) + 02′ 39”

[各賞]
■ポイント賞 : PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO)
■山岳賞 : GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA)
■新人賞 : ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP)
■チーム成績 : MOVISTAR TEAM

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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