中級山岳のブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第14ステージはウェレンスが今大会区間2勝目
スペインで開催中の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、11月4日にルーゴからオウレンセまでの204.7kmで中級山岳区間の第14ステージを競い、ベルギーのティム・ウェレンス(ロット・スーダル)が小集団でのアップヒルゴールを制し、第5ステージに続いて今大会2勝目を上げた。
区間2位はカナダのマイケル・ウッズ(EFプロサイクリング)、3位はチェコのズデニェック・シュティバル(ドゥクーニンク・クイックステップ)だった。
メイン集団は3分44秒後に揃ってゴール。総合上位に変動はなく、スロベニアチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(チームユンボ・ヴィスマ)が総合リーダージャージのラ・ロハを守った。
ウェレンスはスタートから逃げと吸収が繰り返された後、50km地点でやっと逃げ出せたグループに加わっていた。終盤のカテゴリー3の坂でその逃げからウッズがアタックし、マルク・ソレル(モビスターチーム)と2人で先行したが、逃げ切ることはできなかった。
下りでソレルとシュティバルがアタックし、ウェレンスが追いついて3人になったが、ゴールまで残り1.2kmでウッズらに追いつかれ、6人でゴールの丘を上り始めた。残り500mでウェレンスが先頭に立ち、ウッズの追い上げを退けてカーブの先のフィニッシュラインに飛び込んだ。
■ゴール勝負でウッズを打ち負かしたウェレンスのコメント
「勝つのは簡単ではなかった。逃げるために大きな戦いがあり、逃げの仲間は本当に強い選手ばかりだった。我々は一日中良いテンポで走り、下りで3人になった。前に居続けると思ったが(残り1kmで)他の選手たちが戻ってきた。
最後のコーナーで良い位置に居なければならないと分かっていた。ウッズが来ているのは感じていたが、フィニッシュラインはすぐそこで、ボクは先頭で通過した。チームとして区間優勝するのが目標で来ていた。最初の区間優勝の後、2つ目を目指すのにプレッシャーは軽減された。今日は自分に向いていると思った。ステージに期待するのと正しい位置に居る事は別物だ。今日は全てが完璧だった」
■第14ステージ結果[11月4日/ルーゴ~オウレンセ/204.7km]
1. TIM WELLENS (LOTTO SOUDAL / BEL) 04H 37′ 05”
2. MICHAEL WOODS (EF PRO CYCLING / CAN)
3. ZDENEK ŠTYBAR (DECEUNINCK – QUICK – STEP / CZE)
4. DYLAN VAN BAARLE (INEOS GRENADIERS / NED)
5. MARC SOLER (MOVISTAR TEAM / ESP) + 11”
6. THYMEN ARENSMAN (TEAM SUNWEB / NED) + 13”
7. PIERRE LUC PERICHON (COFIDIS / FRA) +03′ 11”
8. DANIEL MARTIN (ISRAEL START-UP NATION / IRL) + 03′ 44”
9. GONZALO SERRANO RODRIGUEZ (CAJA RURAL – SEGUROS RGA / ESP) + 03′ 44”
10. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) + 03′ 44”
■第14ステージまでの総合成績(ラ・ロハ)
1. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) 53H 57’ 05’’
2. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) + 39’’
3. HUGH CARTHY (EF PRO CYCLING / GBR) + 47’’
4. DANIEL MARTIN (ISRAEL START-UP NATION / IRL) + 01′ 42’’
5. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 03’ 23’’
6. WOUTER POELS (BAHRAIN – MCLAREN / NED) + 06’ 15’’
7. FELIX GROSSSCHARTNER (BORA – HANSGROHE / AUT) + 07’ 14’’
8. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 08’ 39’’
9. ALEKSANDR VLASOV (ASTANA PRO TEAM / RUS) + 08’ 48’’
10. DAVID DE LA CRUZ (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 09’ 23’’
[各賞]
■ポイント賞 : PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO)
(※第15ステージは RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) が着用)
■山岳賞 : GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA)
■新人賞 : ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP)
■チーム成績 : MOVISTAR TEAM