パリ~ニース2021は最終日にログリッチが落車で遅れ、シャッハマンが総合連覇
フランスで開催されていた第79回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月14日にル・プラン・デュ・バールからルヴァンまでの92.7kmで最終日の第8ステージを競い、スタートして22kmの下り坂で総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着たプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が落車するアクシデントが発生した。
ログリッチは集団に戻ってレースを続けたが、ゴールまで残り25kmで再び落車して遅れた後、集団に戻る事ができなかった。最後のカテゴリー2のコート・ド・デュラヌスで、集団はアスタナ・プルミエテックとボーラ・ハンスグローエが引き続け、アシストが居なくなったログリッチは山頂で2分以上遅れてしまっていた。
20人ほどに絞られたメイングループからは誰も抜け出せず、最後はゴールスプリントを競い、デンマークのマウヌス・コートニルスン(EFエデュケーション・NIPPO)が区間優勝した。前日まで総合2位だったドイツのマクシミリアン・シャッハマン(ボーラ・ハンスグローエ)は、先頭グループでゴールし、総合連覇を手中に収めた。
ログリッチは結局3分以上遅れてゴールし、総合成績はトップ10にも入らず、総合15位にまで落ちてしまった。レース終了後、彼は最初の落車で左肩を脱臼していた事が判明した。ログリッチは今大会で区間3勝し、ポイント賞を受賞したが、表彰式は欠席した。
■最終日逆転で総合連覇したシャッハマンのコメント
「クレイジーな1日だった。ログリッチが落車したから複雑な気分だ。彼は2回も落車した。それが彼のミスだったのかは知らない。でも、ボクは最初の上りの前にパンクして、戻るのに必死で走らなければならなかったけど、誰も待ってはくれなかった。
その後、ログリッチが落車して我々は待った。でも、彼は突然また落車して、前には逃げが居たから我々はその日の勝利のために行った。幸せになれるかは分からない。こんな風に勝つのは良いものじゃないからね」
■第8ステージ結果
[3月14日/ル・プラン・デュ・バール〜ルヴァン/92.7km]
1. MAGNUS CORT NIELSEN (EF EDUCATION – NIPPO / DEN) 02H 16′ 58”
2. CHRISTOPHE LAPORTE (COFIDIS / FRA)
3. PIERRE LATOUR (TOTAL DIRECT ENERGIE / FRA)
4. DYLAN TEUNS (BAHRAIN VICTORIOUS / BEL)
5. WARREN BARGUIL (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA)
6. DYLAN VAN BAARLE (INEOS GRENADIERS / NED)
7. ION IZAGUIRRE INSAUSTI (ASTANA – PREMIER TECH / ESP)
8. MATTEO JORGENSON (MOVISTAR TEAM /USA)
9. YVES LAMPAERT (DECEUNINCK – QUICK – STEP / BEL)
10. MAXIMILIAN SCHACHMANN (BORA – HANSGROHE / GER)
56. PRIMOŽ ROGLIC (JUMBO – VISMA / SLO) + 3’ 08’’
65. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) + 4’ 10’’
第79回パリ~ニース 個人総合最終成績
1. MAXIMILIAN SCHACHMANN (BORA – HANSGROHE / GER) 26H 32’ 01’’
2. ALEKSANDR VLASOV (ASTANA – PREMIER TECH / RUS) + 19’’
3. ION IZAGUIRRE INSAUSTI (ASTANA – PREMIER TECH / ESP) + 23’’
4. LUCAS HAMILTON (TEAM BIKEEXCHANGE / AUS) + 41’’
5. TIESJ BENOOT (TEAM DSM / BEL) + 42’’
6. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 01’ 14’’
7. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 01’ 18’’
8. MATTEO JORGENSON (MOVISTAR TEAM /USA) + 01’ 29’’
9. AURÉLIEN PARET PEINTRE (AG2R CITROEN TEAM / FRA) + 01’ 31’’
10. GINO MÄDER (BAHRAIN VICTORIOUS / SUI) + 01’ 32’’
15. PRIMOŽ ROGLIC (JUMBO – VISMA / SLO) + 02’ 16’’
87. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) + 49’ 45’’
[各賞]
■ポイント賞 : PRIMOŽ ROGLIC (JUMBO – VISMA / SLO)
■山岳賞 : ANTHONY PEREZ (COFIDIS / FRA)
■新人賞 : ALEKSANDR VLASOV (ASTANA – PREMIER TECH / RUS)
■チーム成績 : ASTANA – PREMIER TECH (AKZ)
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