UCIワールドツアーのボルタ・ア・カタルーニャ2021でアダム・イェーツが初優勝
スペイン北東部のカタルーニャ地方で2年ぶりに開催されていた第100回ボルタ・ア・カタルーニャ(カタルーニャ一周)は、3月28日にバルセロナで最終ステージを競い、英国のアダム・イェーツ(イネオス・グレナディアズ)が総合初優勝を果たした。
今大会は昨年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で開催中止になっていた。総合2位はオーストラリアのリッチー・ポート、3位は英国のゲラント・トーマスで、英国のイネオス・グレナディアズが100回記念大会の表彰台を独占した。
28歳のイェーツは、標高2125mのバルター2000頂上にゴールした第3ステージで区間優勝して総合首位に立ち、その座を最終日まで守りきった。彼は1985年のロバート・ミラー以来の英国人優勝者になった。
サガンが復活区間優勝
第6ステージでは、スロバキアのペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が集団ゴールスプリントを制して区間優勝した。彼は今年の2月上旬に、スペインのカナリア諸島でチームキャンプ中、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査で陽性になってシーズンインが遅れ、ベルギーのクラシックレースには参加せず、カタルーニャに参加していた。
アルペシン・フェニックスは新型コロナで欠場
今季全てのUCIワールドツアーに参加する権利を得ているベルギーのアルペシン・フェニックス(UCIプロチーム)は、ボルタ・ア・カタルーニャ開幕直前にチームの3人のメンバーが新型コロナウイルスの検査で陽性になったため、第100回大会をチームごと欠場した。
ドイツのチームDSMは、チームスタッフが新型コロナウイルスの検査で陽性になり、カタルーニャに参加していたアイルランドのスティーブン・ローチが濃厚接触者だったため、第2ステージをスタートできなかった。
第100回ボルタ・ア・カタルーニャ 個人総合最終成績
[3月22~28日/UCIワールドツアー/スペイン]
1. YATES Adam (INEOS GRENADIERS / GBR) 26:16:41
2. PORTE Richie (INEOS GRENADIERS / AUS) + 00:45
3. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) + 00:49
4. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01:03
5. KELDERMAN Wilco (BORA – HANSGROHE / NED) + 01:03
6. CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL) + 01:04
7. ALMEIDA João (DECEUNINCK – QUICK-STEP / POR) + 01:05
8. CARTHY Hugh John (EF EDUCATION – NIPPO / GBR) + 01:20
9. YATES Simon Philip (TEAM BIKEEXCHANGE / GBR) + 01:32
10. HAMILTON Lucas (TEAM BIKEEXCHANGE / AUS) + 01:35
[各ステージの優勝者]
■第1ステージ:KRON Andreas (LOTTO SOUDAL / DEN)
■第2ステージ:DENNIS Rohan (INEOS GRENADIERS / AUS)
■第3ステージ:YATES Adam (INEOS GRENADIERS / GBR)
■第4ステージ:CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL)
■第5ステージ:KÄMNA Lennard (BORA – HANSGROHE / GER)
■第6ステージ:SAGAN Peter (BORA – HANSGROHE / SVK)
■第7ステージ:DE GENDT Thomas (LOTTO SOUDAL / BEL)
[各賞]
■ポイント賞 : CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL)
■山岳賞 : CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL)
■新人賞 : ALMEIDA João (DECEUNINCK – QUICK-STEP / POR)
■チーム成績 : INEOS GRENADIERS (GBR)