アムステル・ゴールド・レース2021はヴァンアールトが写真判定で優勝
オランダ南部のリンブルフ州で、4月18日にUCIワールドツアーのアムステル・ゴールド・レースが開催され、ベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が、英国のトム・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)を僅差のゴールスプリントで下し、初優勝した。
3位にはドイツのマクシミリアン・シャッハマン(ボーラ・ハンスグローエ)が入った。
アムステル・ゴールド・レースは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で昨年は中止となり、今年はマーストリヒト郊外の1周16.9kmのサーキットを13周(最終周はショートカットで15.8km)する短縮コースで開催され、一般観客の立ち入りは禁止された。
2019年に優勝し、ディフェンディングチャンピオンだったオランダチャンピオンのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)は、4月4日に開催されたロンド・バン・ブラーンデレン(UCIワールドツアー)終了後、一旦ロードレースは休止し、東京五輪の準備でMTB競技へと戻ったため、今大会には参加しなかった。
レースは最終周に突入する前に越えた最後のカウベルフで集団から小さな精鋭グループが抜け出した。そこから残り13kmでピドコックがアタックし、ヴァンアールトとシャッハマンが付いて行った。3人はそのまま逃げ切ってゴールスプリントを競い、先にスプリントを開始したヴァンアールトを、ピドコックがフィニッシュラインで差したかに見えた。
勝敗は写真判定となり、5分以上かかった審議の末、ヴァンアールトがmm単位の差で勝者になった。「フィニッシュラインを通過した時、勝ったような気がした。その後、大型スクリーンで映像を観た後、疑いを持ち始めた。写真判定が救いをもたらすまでは、緊張した数分間だった。それはこの勝利を更に良いものにした」と、僅差で初優勝したヴァンアールトは語っている。
第55回アムステル・ゴールド・レース 結果
[4月18日/UCIワールドツアー/オランダ/218.6km]
1. VAN AERT Wout (JUMBO-VISMA / BEL) 5:03:29
2. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) 0:00:00
3. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) 0:00:00
4. MATTHEWS Michael (TEAM BIKEEXCHANGE / AUS) 0:00:03
5. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) 0:00:03
6. ALAPHILIPPE Julian (DECEUNINCK – QUICK-STEP / FRA) 0:00:03
7. SBARAGLI Kristian (ALPECIN-FENIX / ITA) 0:00:03
8. KWIATKOWSKI Michal (INEOS GRENADIERS / POL) 0:00:03
9. MOHORIC Matej (BAHRAIN VICTORIOUS / SLO) 0:00:03
10. VAN DER SANDE Tosh (LOTTO SOUDAL / BEL) 0:00:03