フレッシュ・ワロンヌ2021はアラフィリップが優勝
アルデンヌ・クラシックの第85回フレッシュ・ワロンヌ(UCIワールドツアー)が、4月21日にベルギー南部のワロン地方で開催され、世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が、スロベニアチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)をゴール手前50mで追い抜き、3度目の勝利を手中に収めた。
3位には今週末41歳になるスペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)が入った。日本の中根英登(EFエデュケーション・NIPPO)は、12分1秒遅れの110位で初参加のフレッシュ・ワロンヌを完走した。
UAEチーム・エミレーツが新型コロナで欠場
昨年のフレッシュ・ワロンヌで優勝したスイスのマルク・ヒルシが所属しているアラブ首長国連邦のUAEチーム・エミレーツは、大会前日の4月20日に行った新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査で、ディエゴ・ウリッシ(イタリア)とチームスタッフの2人が陽性になったため、今大会を欠場した。陽性になったチームスタッフは、シーズン開幕前にアラブ首長国連邦でワクチンを接種済だった。
2人はベルギーへ渡航する前に受けた検査で2回陰性になっていたが、到着後の検査で陽性になった。その後の検査は全て陰性で、2人とも症状は出ていないという。UAEチーム・エミレーツは、ディフェンディングチャンピオンのヒルシ、タデイ・ポガチャル(スロベニア)、ルイ・コスタ(ポルトガル)、ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)といった有力選手がフレッシュ・ワロンヌに参加する予定だった。
レースは最後まで逃げていたマウリッツ・ラメルティンク(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオー)が、ゴールまで残り1.4kmのユイのふもとで集団に吸収され、振り出しに戻った。ユイの激坂の残り300mで最初にアタックしたのはログリッチだったが、2度の優勝経験があるアラフィリップは集団の先頭で落ち着いていた。
残り200mから加速したアラフィリップに、付いて行けたのはバルベルデだけだった。しかし、最後はアラフィリップだけになり、残り50mで先頭のログリッチを追い抜き、胸のアルカンシエルを両手で示してフィニッシュラインを通過した。
■2018年、2019年に続いて3度目の勝利を収めたアラフィリップのコメント
「フィニッシュラインを通過した時には何も考えていなかったが、ボクは頭がタフな事を示した。シーズンが始まってからあまり勝てなかったから、両手を上げたいと切望していた。チームメートたちを誇りに思う。彼らは今日も素晴らしい仕事をしてくれた。ボクは必要な場所に留まり、チームメートたちのお陰でエネルギーを節約できた。
ミゲル・ホノレはちょうどフラム・ルージュでボクを運び、良い位置取りができたし、脚は完璧に反応した。ログリッチとバルベルデが付いていたら、それが簡単ではないとは知らなかった。いずれにせよ、楽しかったよ。特にこのジャージを着ていたから、気持ちが良かった」
第85回フレッシュ・ワロンヌ 結果
[4月21日/シャルルロワ~ユイ(ベルギー)/UCIワールドツアー/194km]
1. ALAPHILIPPE Julian (DECEUNINCK – QUICK-STEP / FRA) 4:36:25
2. ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO)
3. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) +06
4. WOODS Michael (ISRAEL START-UP NATION / CAN) +08
5. BARGUIL Warren (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA) +11
6. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) +11
7. GAUDU David (GROUPAMA – FDJ / FRA) +11
8. CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL) +11
9. CARAPAZ Richard (INEOS GRENADIERS / ECU) +11
10. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) +16
110. NAKANE Hideto (EF EDUCATION – NIPPO / JPN) +12:01