ツール・ド・スイス2021でエクアドルのカラパスが総合初優勝
スイスで開催されていた第84回ツール・ド・スイス（ＵＣＩワールドツアー）は、6月13日にアンデルマットで最終日の第８ステージを競い、エクアドルのリチャル・カラパス（イネオス・グレナディアズ）が総合初優勝した。
エクアドルのカラパスが総合初優勝した(©Bettiniphoto)
総合２位はコロンビアのリゴベルト・ウラン（ＥＦプロサイクリング・NIPPO）、３位はデンマークのヤコブ・フルサン（アスタナ・プルミエテック）だった。
最終日は石畳のゴッタールド峠で激しい総合争いが繰り広げられた(©Bettiniphoto)
最終日の第８ステージは、レース後半に標高2106mでカテゴリー超級のゴッタールド峠を越える山岳区間だった。山頂まで残り3.5kmで逃げていた選手が全員吸収された後、17秒差で総合２位に付けていたウランが攻撃を開始したが、総合リーダーのカラパスは難なく応戦し続けた。
総合争いを尻目に、メイングループからはマイケル・ウッズ（イスラエル・スタートアップネーション）がアタックし、先頭でゴッタールド峠の頂上を通過した。しかし、彼は下りで追走してきたジーノ・メーダー（バーレーン・ヴィクトリアス）に追いつかれてしまった。
２人は10秒ほどのタイム差を守ってメイングループから逃げ切り、最後は地元スイスのメーダーが、一騎打ちのゴールスプリントであっさりウッズを下し、区間初優勝を上げた。ウッズは区間優勝こそ逃したが、カテゴリー超級のゴッタールド峠で稼いだポイントで、山岳賞を受賞できた。
地元スイスのメーダーが最終ステージを制した(©Bettiniphoto)
■第８ステージ結果
［6月11日／アンデルマット〜アンデルマット／160km］
1. MÄDER Gino (BAHRAIN VICTORIOUS / SUI) 4:06:25
2. WOODS Michael (ISRAEL START-UP NATION / CAN) +00
3. CATTANEO Mattia (DECEUNINCK – QUICK-STEP / ITA) +09
4. DUNBAR Edward (INEOS GRENADIERS / IRL) +09
5. CARAPAZ Richard (INEOS GRENADIERS / ECU) +09
6. COSTA Rui (UAE TEAM EMIRATES / POR) +09
7. URAN Rigoberto (EF EDUCATION – NIPPO / COL) +09
8. POZZOVIVO Domenico (TEAM QHUBEKA ASSOS / ITA) +09
9. FUGLSANG Jakob (ASTANA – PREMIER TECH / DEN) +09
10. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) +21
■第84回ツール・ド・スイス 個人総合最終成績
1. CARAPAZ Richard (INEOS GRENADIERS / ECU) 24:44:01
2. URAN Rigoberto (EF EDUCATION – NIPPO / COL) +17
3. FUGLSANG Jakob (ASTANA – PREMIER TECH / DEN) +01:15
4. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) +01:19
5. WOODS Michael (ISRAEL START-UP NATION / CAN) +02:55
6. POZZOVIVO Domenico (TEAM QHUBEKA ASSOS / ITA) +03:16
7. COSTA Rui (UAE TEAM EMIRATES / POR) +03:43
8. OOMEN Sam (JUMBO-VISMA / NED) +04:16
9. CATTANEO Mattia (DECEUNINCK – QUICK-STEP / ITA) +04:39
10. CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL) +05:33
12. DUNBAR Edward (INEOS GRENADIERS / IRL) +06:15
［各賞］
■ポイント賞 : BISSEGGER Stefan (EF EDUCATION – NIPPO / SUI)
■山岳賞 : WOODS Michael (ISRAEL START-UP NATION / CAN)
■新人賞 : DUNBAR Edward (INEOS GRENADIERS / IRL)
