バンクリーグ第二戦松阪ラウンド、ブリヂストンが接戦を制す
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雨上がりの二戦目、松阪
8月30日夜、三重県松阪市にある松阪競輪場にて先週に引き続きバンクリーグの第二戦が開催された。またしてもあいにくの雨模様と思われたが、幸いにも選手たちが登場する頃には雨は上がった。
今回参加したチームは名古屋ラウンドと変わらず、愛三工業レーシングチーム、宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチーム、シマノレーシング、チームブリヂストンサイクリング、マトリックスパワータグの6チーム。
前回王者シマノvs.絶対王者ブリヂストン 迫力の大接戦
前回全レースで勝利を収めたシマノレーシングは、今回も巧みにポイントを重ね、グループB予選の勝ち上がりを決めた。対抗したのは、トラック競技に長けたメンツが揃ったチームブリヂストンサイクリング。予想通りの強さを見せつけ、グループAから勝ち上がった。
いよいよ決勝。リアルスタートから飛び出したのブリヂストンの近谷涼。逃すまいとシマノからも黒枝咲哉が張り付く。後ろからは橋本英也が飛び出し単独になったりと、飛び出したいブリヂストンとスプリントに持ち込みたいシマノの構図がうかがえる。
一回目のポイント周回を前に橋本の飛び出しに追いつく形でチームメイトの孫崎大樹が合流。後続との差をつけ、そのまま1ポイント目を橋本が獲得した。
二人での順調な逃げでコールド勝ちに持ち込むことも予想されたが、シマノの中井唯晶が集団を率い、差を徐々に詰めていく。2回目のポイント周回のラストコーナーで橋本、孫崎の二人に追いつくとシマノの一丸尚伍が発射。ポイントを獲得し、1対1に。
その後、またしても橋本が飛び出し、それに中井が飛びつく。2名で通過した3回目のポイント周回は中井が先頭通過。シマノが点を加えた。
中井と橋本の後ろから急加速で迫る窪木一茂が一気に二人を抜いていくと、4回目のポイント周回を単独で通過。2-2の戦いに。
しかし、獲得したポイントが最終ポイントだと間違えた窪木がガッツポーズをしてしまうが、橋本がそれをカバーするように独走態勢に持ち込んだ。最後のポイントを危なげなく獲得し、ブリヂストンがバンクリーグ第二回の優勝を確定させた。
次戦、広島ラウンドは9月23日(祝)に開催
次回第三戦は少し期間を空けて、9月23日の祝日に広島競輪場にて開催される。前日には広島市森林公園にてJプロツアーの経済産業大臣旗のロードレースが行われる。3連休に観光がてら広島へと足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
text&photo:滝沢佳奈子