東京五輪自転車競技男子タイムトライアル プリモシュ・ログリッチが復活の金メダル!
7月28日(水)東京五輪自転車競技女子に続いて男子タイムトライアルが行われた。
スタートリストには、世界を代表するクロノマンが名を連ねた。ロードレースのフィニッシュ地点、富士スピードウェイをスタート&フィニッシュとしたコースは女子タイムトライアルと同じ。男子はこのコースを2周する44.2㎞で競われる。金メダルを獲得したいのはプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)。高い実力を持ちながら、自転車界のビッグタイトル、ツール・ド・フランスでは2年連続で思うような結果を出せなかったログリッチが2位に1分以上の大差をつけて勝利した。
まず基準タイムを出したのはコロンビア代表リゴベルト・ウラン。そのタイムを塗り替えたのタイムトライアルを得意とするトム・デュムラン(オランダ)だ。ウランのタイムを1:13.11上回る。そして、その後に好タイムを出したのがプリモシュ・ログリッチ。一人前にスタートしたカスパー・アスグレーン(デンマーク)を追い抜く。アスグレーンに一度抜き返されるも富士スピードウェイ内でもう一度抜き返し、さらにはヨアン・アルメイダ(ポルトガル)も抜き去る好走をみせた。そして最終走者はこの競技の世界チャンピオンであるフィリッポ・ガンナ(イタリア)。2m近い身長を生かしたダイナミックな走りが持ち味のガンナはしかし、1周目終了時点ではログリッチから8秒69遅れていた。2周目ではさらにタイム差が広がり、最終的には1:05.74遅れて、この競技を5位で終えた。
自身のフィニッシュからホットシートに座っていたログリッチは、ガンナのフィニッシュ後、金メダルを確定させ大きく一つ雄叫びを上げてその喜びを表した。銀メダルはデュムラン、コロナ禍で今年の初めには活動休止を表明していたデュムランが久しぶりに表彰台に帰ってきた。表彰式の前にはうっすらと涙を浮かべているシーンも見られた。銅メダルはタイムトライアルスペシャリストで、2度の世界チャンピオン経験があるオーストラリア代表のローハン・デニスが獲得した。
1位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア) 55:04.19
2位 トム・デュムラン(オランダ)+1:01.39
3位 ローハン・デニス(オーストラリア)+1:03.90