【東京オリンピック トラック競技2日目】記録連発!女子チームパシュートはドイツ、男子チームスプリントはオランダが金

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東京五輪 トラック競技2日目

女子チームパシュートで勝利したドイツチーム BettiniPhoto©2021

 
昨日に引き続き、静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで行われた東京オリンピックトラック競技2日目。
8月3日は、15時30分から、
・女子チームパシュート1回戦、決勝
・男子チームスプリント予選、1回戦、決勝
・男子チームパシュート1回戦
の3種目が行われた。
 

女子チームパシュート

 
 
まず行われたのは、前日に引き続いた女子チームパシュート。1戦目は、ニュージーランドとオーストラリアは拮抗した戦い。4分9秒992というオーストラリアのナショナルレコードで勝利
2戦目はカナダvs.フランス。カナダも4分9秒249のナショナルレコードを出して勝利した。
 
接戦が予想されたアメリカ対イギリスでは、なんとイギリスが4分6秒748という世界記録を樹立。昨日、ドイツが4分7秒307という世界記録を出したばかり。それを上回った。
3戦目はイタリア対ドイツ。ドイツは破られたばかりのイギリスの記録を、4分6秒159というタイムでさらに上書きした。
 
1回戦の結果より、3位決定戦は、アメリカとカナダ。4分8秒040という記録でアメリカが終盤に追い上げを見せて勝利している。
 
 
東京五輪 トラック競技2日目

隊列を乱さずに走るドイツチーム BettiniPhotoⓒ2021

東京五輪 トラック競技2日目

決勝を走るイギリスチーム BettiniPhoto©2021

 
そして世界記録の上塗りをし合うドイツとイギリスの決勝。ドイツは最初から譲らず、綺麗な隊列のまま交代を行い、最初の1km以外の3km分、1kmあたり1分をかけることなく、最後の1kmはもっともタイムを上げて58.886秒というタイムでフィニッシュ。またしても本人たちが持つ先程の世界記録を更新。しかもおよそ2秒も縮めた。4分4秒249。決勝で最高のタイムを出して金メダルを獲得した。
なお、ドイツは走った3本全てで世界記録を更新したことになる。この記録はしばらく破られることがない記録となりそうだ。
 
 

女子チームパシュート決勝リザルト

 
東京五輪 トラック競技2日目

BettiniPhoto©2021

 
金メダル ドイツ(フランチスカ・ブロース、リサ・ブレナー、リサ・クレイン、ミーケ・クルーガー)4分4秒242(世界記録)
 
銀メダル イギリス(ケイティ・アーチボルト、ローラ・ケニー、ネア・エヴァンス、ジョシー・ナイト)4分10秒607
 
銅メダル アメリカ(メーガン・ジャストラブ、ジェニファー・バレンテ、クロエ・ダイガート、エマ・ホワイト)4分8秒040
 
 
 

男子チームパシュート

 
東京五輪 トラック競技2日目

世界記録を出したイタリアチーム BettiniPhoto©2021

 
 
男子チームパシュートは、昨日の予選を元に1回戦が行われた。
第1戦目はカナダ対イギリス。カナダが3分46秒769で勝利。第2戦目は、オーストラリアが3分44秒902という世界記録に近いタイムを出し、勝利。
 
第3戦目のイタリア対ニュージーランドでは、なんとイタリアが3分42秒307というタイムでデンマークが持つワールドレコードを更新した。これでイタリアが金メダル争いへと進む。
対戦したニュージーランドも3分42秒397という記録で、その時点での世界記録は上回ったが、銅メダル争いに回ることとなった。
 
東京五輪 トラック競技2日目

世界記録に喜ぶイタリアのフィリッポ・ガンナ BettiniPhoto©2021

 
 
 
1回戦最後の第4戦目デンマーク対イギリスは波乱の展開に。
3番目にフィニッシュした選手のタイムが記録となるチームパシュートでは、4人中1人を切り離しても問題ないが、3人は死守せねばならない。
1人遅れた後のイギリスの3番目の選手が1人隊列から遅れ、前の2人を追う。その後ろからものすごいスピードでデンマークの先頭の選手が前方を見ていない状態でつっこみ、デンマークの先頭の選手とイギリスの遅れた選手が落車してしまう
 
東京五輪 トラック競技2日目

落車し、怒りをあらわにしたデンマークのフレデリック・マドセン BettiniPhoto©2021

東京五輪 トラック競技2日目

BettiniPhoto©2021

 
 
その時点で、追い抜きと判定され、デンマークの勝ち上がりが決まったが、デンマークは世界記録を出したイタリアと比較しても、上回るタイムで3000m地点まで走っていたため(3000m地点でイタリアは2分48秒655、デンマークは2分47秒502)、衝突&落車がなければ世界記録の更新も見込めたのがなんとも惜しいところだ。
 
イタリア(1回戦記録)
1000mラップタイム:1分00秒878
1000m~2000mラップタイム:53秒293
2000m~3000mラップタイム:54秒484(3km地点で2分48秒655)
3000m~FINISHラップタイム:53秒652
 
デンマーク(1回戦記録)
1000mラップタイム:1分00秒762
1000m~2000mラップタイム:53秒047
2000m~3000mラップタイム:53秒693(3km地点で2分47秒502)
3000m~FINISHラップタイム:ー
 
男子チームスプリントは明日、イタリアとデンマークが金メダルをかけて、ニュージーランドとオーストラリアが銅メダルをかけて戦う他、順位決定戦も行われる。
伊豆の地でさらなる世界記録が出ることを期待したい。
 
 
 

男子チームスプリント

 
東京五輪 トラック競技2日目

絶対強者の名を保ち続けることとなったオランダチーム BettiniPhoto©2021

 
 
予選からオリンピックレコード連発となった男子チームスプリント。8チームの出場となる中、41.225秒という世界記録を持つオランダが優勢と思われたが、各国がこの東京オリンピックに向けて仕上がった姿を披露することとなった。
予選から早速、さすがオリンピックといえるような好記録が連発。
 
予選リザルト(出走順)
ロシア 43.140秒
ポーランド 43.516秒
イギリス 42.231秒
ドイツ 43.140秒  
オーストラリア 42.371秒(オリンピックレコードを更新)
オランダ 42.134秒(さらにオリンピックレコード更新)
フランス 42.722秒
ニュージーランド 43.066秒
 
一回戦では、さらにレコードの上書きが続く。
 
ロシアと対戦したオーストラリアが42.103秒を出し、先ほどオランダが予選で出したオリンピックレコードを更新したかと思えば、次のドイツ対イギリスでは、イギリスがさらに41.829秒というタイムで上書き。極め付けは、ポーランドと戦ったオランダ。41.431秒というタイムで上書きした。
 
東京五輪 トラック競技2日目

決勝、オランダのスタート BettiniPhoto©2021

 
 
 
決勝は、3位決定戦がフランス対オーストラリア。金メダル争いはオランダ対イギリスとなった。
3位決定戦では、フランスが終盤に追い上げを見せて勝利。そして41秒台を出したイギリスとオランダの頂上決戦。
1周目ででわずか0.1秒ほど優位に立ったイギリスだったが、2周目にはオランダが逆転。そして3周目には大きく差を広げてオランダが先にフィニッシュラインを切った。そのタイム41.369秒。またしてもオリンピック記録を更新。
前評判通りの結果を出したオランダは唯一、出走3本全てでタイムを縮め、世界記録の上書きとはならなかったものの、全てでオリンピックレコードを上塗りする形となった。
 
東京五輪 トラック競技2日目

イギリスチームと健闘を称え合うオランダのロイ・ヴァンデンバーグ BettiniPhoto©2021

 
 
 

男子チームスプリント 決勝リザルト

東京五輪 トラック競技2日目

BettiniPhoto©2021

 
金メダル オランダ(ロイ・ヴァンデンバーグ、ハリー・ラブレイセン、ジェフリー・ホーフランド ※予選のみマティエス・ブフリ)41.369秒(決勝タイム・オリンピックレコード)
 
銀メダル イギリス(ライアン・オーウェンス、ジェイソン・ケニー、ジャック・カーリン)44.589秒(決勝タイム)
 
銅メダル フランス(フローリアン・グレンボ、ライアン・ヘラル、セバスチャン・ビジエ)42.331秒
 
 
明日4日からは、いよいよ日本人選手も登場。男子スプリントでは新田祐大と脇本雄太が、女子ケイリンには小林優香が出走する。
スプリントの予選は、30人中24人が勝ち上がる。脇本が14番目出走、新田が21番目出走だ。
是非画面越しに大きな声援を送って欲しい。