リオデジャネイロパラリンピック開幕! 藤田は個人追抜5位で決勝進出ならず
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2016年9月7日、リオデジャネイロパラリンピックが開幕した。自転車競技は、トラック種目が8日〜11日に五輪公園内のリオオリンピックベロドロームで、ロード種目が14日〜17日にリオデジャネイロ西域のビーチ地区ポンタルで行われる。
日本の出場選手は、鹿沼由理恵&田中まい(パイロット)ペア[障害クラス(※):女子B]、藤田征樹[男子C3]、石井雅史[男子C4]、川本翔大[男子C2]の女子1組、男子3名。
(※)Bはタンデム自転車を使用し、前席の健常者と後席の視覚障害選手のペアで競う。Cは二輪の自転車を使い、アルファベットに続く数字が大きいほうが障害の軽いクラス。
トラック競技第2日の9月9日より、日本選手の出場種目が行われた
1000mタイムトライアル[女子B]で鹿沼&田中は5位。英国のトーンヒル&スコットが優勝し、アルペンスキーからの転向で話題になったジェシカ・ギャラガーのペアも3位に入った。
個人追抜[男子C3]予選で、藤田は最終周回のタイムが伸びず5位となり、決勝進出はならなかった。オーストラリアのデビッド・ニコラス(24)がパラリンピック新記録をマーク、またカナダのマイケル・サメッツ(20)が決勝進出し、若手の台頭を印象づけた。
石井は1000mタイムトライアル[男子C4-5]で6位となった。王者ジョディ・カンディら手強い顔ぶれの並ぶなか、C4クラスのみでは3位となるタイムで健闘した。
20歳になったばかりの若手の川本は、個人追抜[男子C2]予選で10人中8位。自転車を始めてからは「走ればタイムが縮まる」時期が続いていたという川本は、これから東京を目指し1位の中国のリャングイファとのタイム差約24秒を詰めていくことになる。
【日本チームの成績】
▼1000mタイムトライアル[女子B]
1位 THORNHILL Sophie/パイロットSCOTT Helen(英国) 1:06.283
2位 KLAASSEN Larissa/DOLMAN Haliegh(オランダ)1:07.059
3位 GALLAGHER Jessica/JANSSEN Madison(オーストラリア)1:08.171
5位 鹿沼由理恵/田中まい(日本)1:11.075
▼3000m個人追抜[男子C2]予選
1位 LIANG Guihua(中国)3:42.916(パラリンピック新)
2位 CHERNOVE Tristen(カナダ)3:44.731
3位 GALVIS BECERRA Alvaro(コロンビア)3:49.238
4位 ROLFE Louis(英国)3:49.908
—予選4位まで決勝進出—
8位 川本翔大(日本)4:06.831
▼3000m個人追抜[男子C3]予選
1位 NICHOLAS David(オーストラリア)3:32.336(パラリンピック新)
2位 BERENYI Joseph(米国)3:34.394
3位 SAMETZ Michael(カナダ)3:38.459
4位 CLIFFORD Eoghan(アイルランド)3:38.863
—予選4位まで決勝進出—
5位 藤田征樹(日本)3:39.142
▼1000mタイムトライアル[男子C4-5]
1位 CUNDY Jody(英国)[C4] 実タイム1:04.492 (パラリンピック新)
係数96.87 計算タイム1:02.473(※)
2位 METELKA Jozef(スロバキア)[C4] 1:06.269 96.87 1:04.194
3位 CABALLO LLAMAS Alsonso (スペイン)[C5] 1:04.494(パラリンピック新) 100.00 1:04.494
6位 石井雅史(日本)[C4]1:09.616 96.87 1:07.437
(※)複数クラスを統合して行うレースでは、クラス間のハンディを補正するため規定の係数をかけた計算タイムで順位を決定する場合がある。