1000mタイムトライアル［男子B］。優勝のバグマ＆ムルダー

リオデジャネイロパラリンピックのトラック競技最終日4日目の9月11日、3000m個人追抜［女子B］予選で鹿沼由理恵＆田中まい（パイロット）ペアは6位、決勝進出はならなかった。チームスプリント［混合C1-5］では日本チームは違反により降格され8位となった。

3000m個人追抜［女子B］予選には14ペアが出場した。英国からはローラ・トゥーナムらの2ペアが出場し予選1位、3位のタイムをマーク。もうひとつの強豪国ニュージーランドからも、同種目世界記録保持者のエマ・フォイらの2ペアが参戦し予選2、4位に。鹿沼ペアは6位となった。

チームスプリント［混合C1-5］に日本は川本翔大［男子C2］・藤田征樹［男子C3］・石井雅史［男子C4］のメンバーで挑んだが、先頭離脱時のルール違反があったとして最下位に降格となった。この予選で世界新をマークした英国は、決勝でさらにそれを更新する48秒635のタイムで優勝。4日間にわたって行われたトラック競技の最終種目を華やかに盛り上げた。

パラサイクリングのチームスプリントは、性別とクラスで選手にポイントが定められ（例：男子C5が4点、女子C1が1点）、選手3名合計10点以内でチームを組む。女子や重度障害など幅広いクラスにトップ選手を擁する英国や中国などはチーム構成の自由度も高い。

チームスプリント［混合C1-5］日本チーム。先頭より川本、藤田、石井

チームスプリント［混合C1-5］。スター選手が揃う英国チーム

この日には花形種目のひとつ1000mタイムトライアル［男子B］も行われ、オランダのトリスタン・バグマ＆トゥーン・ムルダーが59秒822（パラリンピック新）のタイムで優勝し、会場を沸かせた。ムルダーのほかにも男子Bにはシュテファン・ニムケ、クレイグ・マクリーンなど健常者の世界選手権や五輪で活躍した選手がパイロットとして出場している。

【参考】
UCI規則 チームスプリント先頭離脱時のルール違反による降格（3.2.153参照）
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2016/06/03_Track_Race_160604A.pdf

UCI規則 パラサイクリングのチームスプリントのチーム構成規定（16.8.009参照）
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2016/05/16_Para-Cycling_160501.pdf

【日本チームの成績】

▼3000m個人追抜［女子B］予選
1位　TURNHAM Lora／パイロットHALL Corrine（英国） 3:27.460（パラリンピック新）
2位　FOY Emma／THOMPSON Laura（ニュージーランド）3:28.563
3位　THORNHILL Sophie／SCOTT Helen（英国） 3:32.609
4位　CAMERON Amanda／van KAMPEN Hannah（ニュージーランド）3:33.298
—予選4位まで決勝進出—
6位　鹿沼由理恵／田中まい（日本）3:34.892

▼チームスプリント［混合C1-5］予選
1位　英国　49.004 （世界新）
ROLFE Louis［男子C2］、BUTTERWORTH Jon-Allan［男子C5］、CUNDY Jody［男子C4］
2位　中国　50.084
XIE Hao［男子C2］、WEI Guoping［男子C4］、LIU Xinyang［男子C5］
3位　スペイン　51.011
GRANADOS ALKORTA Amador［男子C3］、SANTAS ASENSIO Eduardo［男子C3］、CABELLO
LLAMAS Alfonso［男子C5］
4位　米国　52.212
SCHUBLE Jennifer［女子C5］、BERENYI Joseph［男子C3］、MURPHY Christopher［男
子C5］
—予選4位まで決勝進出—
8位（降格） 日本
川本翔大［男子2］、藤田征樹［男子C3］、石井雅史［男子C4］

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