2019年9月2日（月）、埼玉県さいたま市で、地域密着型プロロードレースチーム「さいたまディレーブ」の設立発表会見が行われた。

ディレーブ（DRAVE）とは、埼玉県に残る竜伝承からのドラゴンのDと、フランス語で夢を意味するRAVEを組み合わせた造語。チームは2020年1月1日から活動を始める。1年目はUCIコンチネンタルチーム登録とツール・ド・フランスさいたまクリテリウム出場、2025年に国内ロードレースを制覇して日本一、2035年にはツール・ド・フランス出場という夢を実現させるのが目標だ。

現在、UCIコンチネンタルチーム登録のため最低限必要な10人の選手を探している。埼玉県に縁のある選手を招き、埼玉を全面に押し出していく考えだ。

また、レース活動のほか、さいたまディレーブは、拠点を同じくするサイクルロードレースチーム「サイタマサイクルプロジェクト」と連携して、自転車教室などの地域貢献活動を行う。フルタイムワーカーで、土日以外のホームタウン活動が難しいサイタマサイクルプロジェクトに対し、プロである さいたまディレーブは平日でも活動がしやすいという関係だ。

チームの運営会社は株式会社オリエンタルスポーツで、代表はブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェンなどで活躍した元プロ選手の長沼隆行さん。チームを発足した1つの大きな要因はツール・ド・フランスさいたまクリテリウムだという。このようなイベントがあるのに埼玉に密着しているチームが活躍していないのは非常に残念な気持ちがあり、長沼さんが自転車競技を始めた埼玉で手伝いができないかと考えた。

設立会見には、全日本実業団自転車競技連盟（JBCF）の片山右京理事長も出席。2021年から始まるJBCFの新リーグを念頭に、新たな地域密着型プロチームの誕生に期待を寄せていた。

さいたまディレーブの運営会社「オリエンタルスポーツ」の長沼隆行代表

オリエンタルスポーツの共同創立者で、株式会社サイタマサイクルプロジェクトの川島恵子代表取締役。「プロ（チーム）があるということは非常に意義がある」

JBCFの片山右京理事長

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