第36回全日本学生選手権個人ロードレース大会 女子は渡部春雅、男子は佐藤宇志が優勝

目次

日本学生自転車競技連盟は2021年9月18日(土)・19日(日)、群馬サイクルスポーツセンターにおいて第36回全日本学生選手権個人ロードレース大会を無観客で開催した。(新型コロナウイルス感染拡大防止に関して制定した感染対策ガイドラインを遵守し、選手以外の来場スタッフ数を制限、競技役員等全ての来場者には事前のPCR検査等を義務付けるなど万全の対策を講じたうえで実施)

1周6kmのコースを17周する102kmの女子ロードレースは渡部春雅(明治大)が、同25周する150kmの距離で争われた男子ロードレースは佐藤宇志(明星大)が優勝した。

 

9月18日(土)女子ロードレース

台風14号の影響による雨はスタート前には止み、曇天の中9人でスタート。集団で1周目のS/Fラインを通過し、暫くはこのまま集団で進むかと思われたレースは2周目に早くも渡部春雅(明治大)が単独で飛び出す。集団は様子見で誰も追わず、6周目が終わったところで渡部と集団との差は1分5秒に広がった。

この後も渡部は1周10分50秒台〜11分10秒台で淡々とラップを刻み後続を引き離し、そのままゴール。その後オープン参加の滝川陽希(Live GARDEN BiciStelle)、インカレロードとの2冠を狙った石上夢乃(鹿屋体育大学)と続いた。

第36回全日本学生選手権個人ロードレース大会

左から、2位石上、1位渡部、3位阿部

女子ロードレース結果
1位 渡部春雅(明治大)3:06’39”
2位 石上夢乃(鹿屋体育大)3:14’07”
3位 阿部花梨 (順天堂大)−

 

9月19日(日)男子ロードレース

前日とは打って変わった快晴の下、97人でスタート。スタート直後の1周目から積極的に数名が飛び出し、レースを引っぱる。集団は飛び出しを容認し11周目を終えるところで園田大智(順天堂大)、加藤遼(東京工業大)、渡邉翔悟(日本体育大)の3人が逃げ集団を形成。このまま3人が淡々と逃げるが、16周目に入ってメイン集団がスピードアップしてこの3人を吸収し、レースは振り出しに。

1つの集団となったのも束の間、18周目に五十嵐洸太(中央大)、佐藤宇志(明星大)、上野颯斗(京都産業大)、渡邉和貴(順天堂大)、古谷田貴斗(鹿屋体育大)の5人がアタック、メイン集団を約1分引き離して先行する。

その次の19周目にはメイン集団から3人が先頭グループを追走、22周目にはその3人に更に2人が加わり5人で追走集団を形成した。その時点で、先頭5人から追走集団5人まで1分、そこから後方のメイン集団まで1分というタイム差がついた。

その後先頭の5人から渡邉が脱落し、レースは最終の25周目へ。先頭4人の中から最終周の上りで佐藤がアタック、追いすがる上野を3秒引き離し、トップでゴール。続いて、先頭集団から脱落した渡邉が粘りを見せて追走、最後はゴールスプリントを制し3位に食い込んだ。

第36回全日本学生選手権個人ロードレース大会

左から、2位上野、1位佐藤、3位渡邉

男子ロードレース結果
1位 佐藤宇志 (明星大)3:51’27”
2位 上野颯斗 (京都産業大)3:51’30’
3位 渡邉和貴 (順天堂大)3:52’00”