シクロクロス欧州選手権2021はオランダのファンデルハールが優勝
オランダ北東部ドレンテ州のVAMベルフ(コル・デュ・VAM)で、11月7日に開催された2021UECシクロクロス・ヨーロッパ選手権は、地元オランダのラルス・ファンデルハール(テレネット・バロワーズ・ライオンズ)が独走で優勝し、2015年に続いて2度目のタイトルを獲得した。
2位は25秒遅れでベルギーのクインテン・ヘルマンス(トルマンス シクロクロスチーム)、3位は54秒遅れでベルギーのマイケル・ヴァントルノート(パウエルスサウゼン・ビンゴール)だった。
ディフエンディングチャンピオンで現在2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップの総合リーダーであり、今大会でも最有力優勝候補に名前が上がっていたベルギーのエリ・イーゼルビット(パウエルスサウゼン・ビンゴール)は、見せ場を作る事もなくレース半ばで後退し、3分36秒遅れの12位でレースを終えた。
今年は2018年にドレンテ州ワイステルにオープンしたサイクリング施設『VAMベルフ(コル・デュ・VAM)』にコースが設定され、サンドエリアや障害板はなかったが、ゴールは平均勾配10%の石畳の丘の上にあった。スタートしてすぐに飛び出したのはファンデルハールとヘルマンスで、すぐにベルギー勢5人を含めた6人の先頭グループが形成された。
ヘルマンスは攻撃を続け、3周目で彼に付いて行けたのはイーゼルビット、アールツ、ヴァントルノートだけだった。ところがここでイーゼルビットは失速し、先頭は3人になった。ヘルマンスは5周目の最後のVAMベルフでアタックし、独走で6周目に入った。
後方ではファンデルハールがヴァントルノートとアールツに追い付いた後、単独で先頭のヘルマンスを追い、8秒差で7周目に入った。ファンデルハールはVAMベルフで差を縮め、9周目に入った所で先頭をヘルマンスの追いついた。ヘルマンスはファンデルハールに付いて行けず、初タイトル獲得は夢と消えた。
残り2周で独走体制になったファンデルハールは、そのまま単独で最後のVAMベルフを駆け上がり、サプライズな優勝を母国オランダにもたらした。
2021UECシクロクロス・ヨーロッパ選手権
■男子エリート結果
[11月7日/VAMベルフ(オランダ)/10周]
1. LARS VAN DER HAAR (NED) 1:01:44
2. QUINTEN HERMANS (BEL) +0:25
3. MICHAEL VANTHOURENHOUT (BEL) +0:54
4. TOON AERTS (BEL) +1:34
5. LAURENS SWEECK (BEL) +1:52
6. JENS ADAMS (BEL) +2:07
7. JOSHUA DUBAU (FRA) +2:50
8. JORIS NIEUWENHUIS (NED) +2:58
9. JAKOB DORIGONI (ITA) +3:00
10. DAAN SOETE (BEL) +3:05
12. ELI ISERBYT (BEL) +3:36
女子エリートは世界チャンピオンのブラントが優勝
11月6日に開催された女子エリートは、世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(トレック・セガフレード/オランダ)が圧勝した。
■女子エリート結果
1. LUCINDA BRAND (NED) 0:48:22
2. KATA BLANKA VAS (HUN) +0:56
3. YARA KASTELIJN (NED) +1:02
男子アンダー23はオランダのカンプが連覇
■男子アンダー23結果
1. RYAN KAMP (NED) 0:50:03
2. NIELS VANDEPUTTE (BEL) +0:01
3. THIBAU NYS (BEL) +0:01
女子アンダー23はオランダのファンアンローイが優勝
■女子アンダー23結果
1. SHIRIN VAN ANROOIJ (NED) 0:44:09
2. PUCK PIETERSE (NED) +0:17
3. FEM VAN EMPEL (NED) +1:03
男子ジュニアはベルギーのアーロンが優勝
■男子ジュニア結果
1. AARON DOCKX (BEL) 0:47:06
2. DAVID HAVERDINGS (NED) +0:47
3. LUCA PALETTI (ITA) +0:48
女子ジュニアは英国のバックステットが優勝
■女子ジュニア結果
1. ZOE BACKSTEDT (GBR) 0:44:01
2. LEONIE BENTVELD (NED) +1:06
3. NIENKE VINKE (NED) +1:30