EFエデュケーション・NIPPOがディベロップメントチーム結成を発表
米国のEFエデュケーション・NIPPO(UCIワールドチーム)が12月3日に、ディベロップメントチームを結成したと発表した。このチームには、現時点で7カ国から集った15選手が所属し、日本人選手が5人含まれている。
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米国登録のUCIコンチネンタルチームになる『EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム』は、UCIワールドチームのEFエデュケーション・NIPPOと緊密に連携し、選手たちがワールドツアーのレベルに成長して活躍できる機会を提供するという。
チームのマネージャーには、今季スイス登録のUCIコンチネンタルチームで活動していた『NIPPO・プロヴァンス・PTS コンチ』の代表だったスイスのマルチェロ・アルバズィーニが就任しており、今回発表された15人の選手のうちの9選手はこのスイスチームで活動していた選手だ。
EFエデュケーション・NIPPOのリリースには明記されていないが、NIPPOがスポンサードしていたスイスチームが、正式にEFエデュケーション・NIPPOのディベロップメントチームになった、という事のようだ。
このチームには、日本の石上優大、門田祐輔、織田聖、岡篤志、津田悠義が加入する。
「この構想は、何年にもわたって開発されていた。我々はEFプロサイクリングのCEOであるジョナサン・ヴォーターズに、公式のディベロップメントチームを作る話を持ちかけた。そして彼は、これが素晴らしいアイディアだと思った。これを作れば、彼らは最初にトップアスリートを選んで、EFのシステムに入れる事ができるからだ」と、アルバズィーニ・マネージャーは語っている。
選手がワールドツアーのレベルに到達するのには、何年にも渡る努力と忍耐が必要だが、同時にチャンスも必要だ。この理由から、チームはプロフェッショナルのプロトン(集団)で過小評価される事が多い国々の選手たちの育成にある程度焦点を当てる、としている。
国際自転車競技連合(UCI)は、ディベロップメントチームの選手が、カウンターパートとなるUCIワールドチームの一員としてレースを走る事を許可するようになった。これは逆も可能で、ワールドチームの選手が、ディベロップメントチームの一員として走ることもできる。この新ルールで、ディベロップメントチームの選手は、UCIワールドツアーのレースを体験できる機会も得られるようになった。
「つまり、あるレースではワールドチームの選手2人と、コンチネンタルチームの選手4人が、同じレースで一緒に走る事ができる。我々は、トップ選手の1人か2人をワールドチームに派遣し、はるかに高度な、あるいはよりプロフェッショナルな環境で働かせる事ができ、それがどのようなものなのか、彼は上に上る前に学べるようになるのだ」と、アルバズィーニ・マネージャーは説明している。
ディベロップメントチームのバイクサプライヤーは、EFエデュケーション・NIPPOと同じく、キャノンデールが務める。
EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム 2022 所属選手
Hagos Berhe (Ethiopia)
Jonathan Bögli (Switzerland) *
Trym Brennsaeter (Norway)
Fabio Christen (Switzerland) *
Oliver Wulff Frederiksen (Denmark)
Masahiro Ishigami (Japan) *
Luca Jenni (Switzerland) *
Yusuke Kadota (Japan)
Kevin Kuhn (Switzerland) *
Hijiri Oda (Japan) *
Atsushi Oka (Japan) *
Felix Stehli (Switzerland) *
Szymon Tracz (Poland) *
Yugi Tsuda (Japan)
Ethan Villaneda (USA)
(*…2021年シーズンはNIPPO・プロヴァンス・PTS コンチ に所属)