杉浦佳子が2つ目の銀メダル! 2019パラサイクリング ロード世界選・ロードレース
オランダのエメンで開催中の「2019 UCI パラサイクリング ロード世界選手権」は大会4日目の2019年9月14日、日本勢が出場するCクラスとB(視覚障害)クラスでロードレースが行われ、日本の杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)が女子C3クラスで銀メダルに輝いた。杉浦はタイムトライアルに続き今大会2つ目のメダルを勝ち取る活躍となった。
平坦な1周7.4kmのショートサーキットが舞台となったロードレース。7周・51.8kmで競われた女子C3クラスで、杉浦は序盤から積極的に仕掛けるが、マークも厳しく逃げは決まらず。集団のまま最終周回を迎え、最後はスプリント勝負に持ち込まれた。
杉浦はフィニッシュまで150mあまり手前の最終コーナーを先頭で立ち上がり、渾身のラストスパート。追走してきた中国のワン・シャオメイに僅かに交わされ、タイム差なしの2位でフィニッシュした。
杉浦佳子のコメント:
「レースが緩んだときや、(コース上の)Uターンポイントなどでアタックしようと決めていました。他の選手のアタックに乗って、カウンターも仕掛けました。アタックしては追い付かれてを繰り返し、決まらず、残り2周でスプリントに備えて脚をためました。最後のコーナーをトップで抜けて、最終ストレートもこのまま、と思いましたがライバルが強かったです。コーチのアドバイス通り、やることはきっちりやれました。(タイムトライアルもロードも)どっちもあと一歩及ばずなので悔しいですが、次こそは、と強く思っています。ロードの悔しさはまた来年ロードで晴らします。」
男子ロードレースで藤田征樹(藤建設)、川本翔大(大和産業)もそれぞれ7位に入り、10位以内に与えられるUCIポイントを獲得。
今大会が世界大会デビューの女子視覚障害クラス山口乃愛(北海道札幌視覚支援学校)とパイロット山本さくら(Ciel Blue鹿屋)も、終盤まで集団内で粘り、トップと34秒差の14位で完走を果たしている。
<ロードレース結果>
川本 翔大(男子C2/66.6km) 7位(+3’45”)
杉浦 佳子(女子C3/51.8km) 2位(タイム差なし)
藤田 征樹(男子C3/66.6km) 7位 (+02”)
山口 乃愛・パイロット山本 さくら(女子B/81.4km) 14位 (+34”)
【Text&Photo:一般社団法人 日本パラサイクリング連盟】