漢と漢の熱戦! 第1回CX最速店長&社長選手権は向山が制覇!
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サイクルスポーツ主催の名物企画「全日本最速店長選手権」。2011年にロードレースの第1回が開催され、その後MTB選手権、zwift選手権と開催された。そしてついにシクロクロス選手権も開催となった。2月12日、舞台は都心からのアクセスの良さもあって人気のシクロクロスイベント「稲城クロス」だ。
東京都稲城市の多摩川河川敷特設コースを舞台に開催された「Cycle Sports presents CX最速店長&社長選手権」。当初の計画では2021年に開催予定であったが新型コロナウイルス禍の影響により稲城クロスが中止、それを受けて1年越しでの実現となった。
これまでの全日本最速店長選手権では、その名の通り「自転車店の店長」であることが参加条件だったが、今回は稲城クロスとの協議の結果、シクロクロスに参加できる「自転車店店長もしくは企業・団体等のトップ。男女区別は無し/走行中も自店、自社をアピールすること」という条件とした。
Cycle Sports presents CX最速店長&社長選手権スタート
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スタートラインに並ぶ店長&社長たち。表情は真剣そのものだ
キッズレースから始まった稲城クロスのレースプログラム。その最後を飾るのがCX最速店長&社長選手権だ。スタートは15時半。レース時間は30分だ。スタートラインに並んだ27人は、自転車店の店長、社長、美容室やエステサロンの社長、自転車メディア編集長。さらにはツアー・オブ・ジャパン大会ディレクターの栗村修氏、そして弱虫ペダルの原作者渡辺航先生などそうそうたる顔ぶれが並んだ。
コースコンディションは、一部にぬかるみがある湿り気のある状態。レース数日前に雪が降ったが影響はほぼなかった。
ハイスピードなレース
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スタート直後、1コーナーまでの長いストレートを激走
スタートの合図とともに、1コーナーまでの長いストレートを一斉にダッシュする。稲城クロスのコースは東西に細長い河川敷に、たくさんのコーナーが設定されているレイアウト。1周目を終えて、このレースは6周回で争われることになった。この日最多ラップ数であったことからも、ハイペースのレースであることがわかる。
この日の優勝候補である野中秀樹(ホダカファクトリーレーシング)と、向⼭浩司(A-CAP株式会社)が序盤からデッドヒートを繰り広げる。そこから少し離れて地元稲城でフィッティングサービスを行う⻄⾕ 亮(アクティバイク)が続いた。
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向山(左)、野中(右)が序盤からデッドヒートを繰り広げる
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3位で前を追うのは地元の西谷
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TOJ大会ディレクター栗村修は、この日がシクロクロスレースデビュー。「イメージはトーマス・ピドコックだったけど、程遠かったです。でも楽しかった! ずっと踏み続けて、ずっとバイクコントロールをし続けなければいけない。世界のロードレースシーンでシクロクロス選手が活躍している理由がわかりました」
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ロードの現最速店長である高岡亮寛(Roppongi Express)も出場
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渡辺航先生も参戦。自身のチームには全日本チャンピオンを有するが、この日のエントリーチーム名は「総北⾼校⾃転⾞競技部OB」
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全日本MTB店長選手権チャンピオン、ロード部門も常連の三上和志(cycleclub3UP.)も参戦
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普段、シクロクロスのトップカテゴリーを走る2人が熱いバトルを展開
バトルを制したのは向山店長
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向山浩司が初代全日本シクロクロス最速店長に輝いた
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フィニッシュ後泣き崩れる向山
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健闘を称えあう向山と野中
本当にギリギリの勝負だった(向山)
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最速店長に向山。2位野中、3位西谷
稲城クロスは第1回大会でも優勝していて、よく知っているコースです。なので、今日は絶対優勝するぞという気持ちで走っていました。ライバルは野中選手だなと、スタート前から想定していましたし、実際にレースでもそうなりました。二人のパックで走っているところからラスト2周で一回引き離しにかかったんです、勝負をかけた。でもその後にバックマーカーと絡んで僕が落車してしまった。それで逆転されてしまったんですが、最終周回で隙をついて前に出て何とか勝つことができました。本当にギリギリの勝負でした。
エントリーリストを見て、何人かC1の選手が走っていた。今日の店長選手権のレベルは決して低くないと思います。ロード系の速い店長だけではなく、オフロード系で速い店長にも注目してもらいたいと思っていたので、そういう意味で今日のレース開催は意義があったと思います。そこで、ハイレベルな戦いを見せることができてよかったです。
そして何より、自分のお店のジャージを着て勝つことができたのが本当にうれしいです。(向山)
今日は勝ちたいと思って参戦しましたが、向山店長がよりこのレースにむかって仕上げてきていましたね。自分はケガ明けという部分もあり、実力も気持ちも負けたなと、レースが終わってから男泣きしている向山選手を見て思いました。シケインから階段の区間では自分が速かったが、河川敷のコーナー区間は向山選手のほうが速かった。力と力の勝負ができたのは楽しかったし、C1選手の走りを見せられたかなと思う。(野中)
地元のコースということもあり、勝利を目指して練習を積んでいました。なので3位は悔しいですが、途中で落車してしまって、前二人と離れてしまいました。そこからは表彰台を守る走りに切り替えて、出し切れたかなと思います。(西谷)
編集長たちも頑張った⁉
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最速編集長はシクロワイアード綾野真(中央)
店長や社長に交じって、自転車メディア3媒体の編集長も参戦していた。バイシクルクラブの山口編集長、シクロワイアードの綾野編集長、そしてサイクルスポーツの中島だ(写真右から順)。結果は、シクロクロスレースのキャリアが圧倒的な綾野編集長が最速。中島はビリであった……。
「バイシクルクラブの山口編集長も出場すると言っていますよ」とチャンピオンシステムの棈木社長から言われ、それならとエントリー。じゃ当然サイスポのナカジ編集長も出るよね?と、なかば強引に誘って3人の編集長選手権が成立。でもあとで聞けばBC山口さんは「シクロワイアードの綾野さんが出るって言ってます」と言われて申し込んだとか。結局は棈木さんにハメられたようです(笑)。 2人にはフィジカルで負けているけど、シクロクロスは10年以上やっているのでテクニックで勝てたようです。RXバイクの高岡さんとの競り合いは直線区間で踏まれて離され、エンジンの違いを実感。最終周にはグロータックの木村さんにも追い抜かれた。木村さんは直前のC4クラスで優勝してからの連戦で、なんとシングルスピードバイク! 業界内にも手強い店長・社長がたくさんいるなぁ! と改めて感心したレースでした。(シクロワイアード・綾野真)