ハウスラー10位、新城はメイン集団の前方で牽引 ミネルヴァ・クラシック・ブルージュ~ドパンヌ
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は3月23日、ベルギーを舞台に開催されたワールドツアー1dayレース『第46回ミネルヴァ・クラシック・ブルージュ~ドパンヌ』に出場した。
このレースはこれから北のクラシックに突入する前哨戦の一つの位置づけでもあり、ベルギー・ウェスト=フラーンデレン州の州都のブルージュから西に進みベルギー最先端、フランスとの国境沿い北海に面したドパンヌまでの207.9kmの長丁場。コースは平坦で、各チームのピュアスプリンターのためのレースともいわれるが、名物ともいえる北海からの横風が展開を大きく左右する場合も考慮しなければならないレース。
新城は途中、逃げを捕まえるためにメイン集団の前方で牽引し、集団が一つにまとまってからも最終盤まで先頭に出てチームのスプリンターのために位置取りをしながら加速していく。
この日は心配されていた風の影響はなく、集団スプリントに持ち込まれ、バーレーン・ヴィクトリアスはハインリッヒ・ハウスラー(オーストラリア)が10位、新城は103位で無事にフィニッシュしている。
新城幸也のコメント:
「いつ振りなのかと思うくらい、久しぶりのベルギークラシックを走り、あぁ~こんな感じだったなぁと思いだしたくらいです。
幸いにも風も吹いていなくて、穏やかな1日だった。最後1周までは…。残り1周(45km)からは集団も少しずつ騒がしくなってきて、位置取りが徐々に激しさを増していった。横風が集団を苦しめる事がなかったので、集団内もみんな元気で、何度も危ない目にあったが、チームは常にまとまって動く事ができプランに近い動きで最終局面まで行くことが出来た。
ジョナタン・ミラン(イタリア)がリーダーだったが落車でペースダウンを余儀なくされ、スプリントに加わる事が出来なかったらしい。至る所で落車が相次ぎ、もちろん選手の責任もあるが、道路の作りなども関係していると思う。今日は「危ない」を通り超して「超危険」を感じた。(苦笑)
そんななか、無事に自分の役割を果たす事が出来て安心した。今のこのメンバーは固定でこれから本格的にベルギーのクラシックレースに挑むが、自分は1戦だけでも一緒に走れて楽しかった。皆、調子良さそうだし、これからのクラシックレースでも活躍してくれそうだ。
ひとまず、復帰の2レースを無事にしっかりと走れた事を嬉しく思う。もう一度、トレーニングして、次は上りのレースに備えます。」