総合自転車メーカー・ホダカは、所属社員と外部選手で構成するワークスチーム「NESTO FACTORY RACING（ネストファクトリーレーシング）」を発足し、Coupe du Japonシリーズを始めとしたマウンテンバイククロスカントリーおよびシクロクロスの国内レースに参戦すると発表した。

チームの立ち上げは、昨夏に伊豆修善寺で開催された国際MTBレースを現地観戦し、自身も長くMTB競技を続けている同社社員が発起人となった。

観戦した社員は「世界との競技レベル差の解消」や「競技者減がつづく国内レースシーンの立て直し」の必要性を痛感。国内MTBレースシーンの再興と競技レベル向上を目指し、会社とサポート選手を巻き込んで当チームを立ち上げた。 同チームは選手全員がフルタイムワーカーとして働きながらレース活動を行う。

「NESTO FACTORY RACING」では、レースシーンを盛り上げていくには「人」と「機材」が欠かせないと考えている。チーム活動を通じてMTBやシクロクロスといったオフロードバイクの持つ楽しさを発信し、レースの敷居を下げるための施策を行うことで新たな人を呼び込み、ホビー層を含めた裾野の拡大を図る。

それとともに、ワークスチームとして選手が感じた意見を速やかに開発へとフィードバックできる環境を整えることで、従来以上に日本の使用環境に適した機材開発につなげる。 この「人」と「機材」の両輪によってレースシーンを盛り上げ、日本のMTB競技レベル向上を目指していく。

NESTO FACTORY RACING 所属メンバー

詫間 啓耀(たくま たかあき)：選手兼チームマネージャー
静岡県静岡市出身、32歳。
ホダカ株式会社の社員として、主にNESTOおよびP&P COMPONENTSの製品開発に従事する傍ら、自転車競技に取り組んでいる。2021年全日本選手権MTB クロスカントリーショートトラック(XCC) 9位、クロスカントリーオリンピック(XCO)9位、ナショナルランキング11位。(※男子エリートクラス)

岡本 紘幸(おかもと ひろゆき)：選手
茨城県高萩市出身、32歳。
セルフディスカバリーアドベンチャー王滝120kmでの優勝経験もあるクロスカントリーマラソン(XCM)の強豪ライダー。海外のワールドクラスライダーと渡り合った身体能力と経験を武器に、国内MTBレースシーンでも常に上位で活躍している。クロスカントリーエリミネーター(XCE)、XCC、XCOの3種目現マスターズクラスナショナルチャンピオン。

黒瀬 文也(くろせ ふみや)：選手
北海道砂川市出身、23歳。
学生時代は海外レースにも積極的に参戦し、2020年世界大学選手権MTB XCO日本代表にも選出される実力の持ち主。現在は北海道で仕事をしつつ全国のレースを転戦している。また、道内での自転車普及活動にも力を入れている。

矢吹 優夏(やぶき ゆうか)：選手
東京都八王子市出身、22歳。
父親の影響でMTB競技を始め、すぐに頭角を現した国内トップクラスの女子マウンテンバイクレーサー。普段のトレーニングでは男子選手相手にも引けを取らない走りを見せる。MTBおよびシクロクロスJCF強化指定選手。

2022年活動予定

4/23-24 Coupe du Japon菖蒲谷大会(兵庫県)

5/4-5 Coupe du Japonびわ湖高島大会(滋賀県)

5/21-22 Coupe du Japon八幡浜大会(愛媛県)

6/18-19 Coupe du Japon白山一里野大会(石川県)

7/17-18 全日本選手権MTB XCO(開催場所未定)

9/10-11 Coupe du Japon京都ゆぶね大会(京都府)

9/18 セルフディスカバリーアドベンチャー王滝(長野県)

9/24-25 Coupe du Japon下関大会(山口県)

10/1-2 全日本選手権MTB XCE/XCC(開催場所未定)

10/15-16 Coupe du Japon吉無田大会(熊本県)

機材サプライヤー(順不同)

バイク（ネスト）：
ホダカ株式会社

サイクルウェア（チャンピオンシステム）：
株式会社Champion System Japan

タイヤ他（ヴィットリア）：
有限会社ブイ・ティー・ジェイ

ホイール、コクピット部品他（P＆P COMPONENTS）：
ホダカ株式会社

ヘルメット（K PLUS）：
株式会社Champion System Japan

シューズ（LAKE）：
株式会社キルシュベルク

ブレーキパッド（Vesrah）：
タカラ株式会社

チェーンオイル（EXLUB）：
アイリス株式会社

ホダカ株式会社について：
“1972年(昭和47年)7月に設立したスポーツバイクを中心に日常用途のシティサイクルまで展開する総合自転車メーカー。
2015年(平成 27年)に、誰もがスポーツサイクルを楽しめる『次のふつう (NEXT STANDARD) 』を目指す新ブランド NESTO（ネスト）を立ち上げる。
2017年 (平成 29年) 8月よりトライアスロン世界選手権出場を狙う「安田大サーカス 団長安田」氏のバイク開発を含むサポートを通じて、競技としてのスポーツサイクルの魅力を広く伝える活動も行っている。