UCIワールドツアーのE3・サクソバンク・クラシックでヴァンアールトが初優勝

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UCIワールドツアーの1戦である、第65回E3・サクソバンク・クラシックが、3月25日にベルギー北部フランダース地方で開催され、ベルギーチャンピオンのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が初優勝した。
 

E3・サクソバンク・クラシック

■ユンボ・ヴィスマのヴァンアールト(左)とラポルトがワンツーフィニッシュを決めた(©SprintCycling)

 
2位はチームメイトのクリストフ・ラポルト(ユンボ・ヴィスマ/フランス)、3位にはスイスのシュテファン・キュンク(グルパマ・FDJ)が入った。

第65回大会には、25チームが参加。快晴で気温は18℃にまで上がった。レースが動いたのは、ゴールまで残り80kmのターイエンベルフの石畳の坂だった。ここでユンボ・ヴィスマが引き続け、集団は分解し、ヴァンアールト、ラポルト、ティシュ・ベノート(ユンボ・ヴィスマ)を含めた7人が抜け出した。

この7人には、ディフェンディングチャンピオンであるデンマークのカスパ・アスグレーン(クイックステップ アルファヴィニル チーム)や、先週ミラノ~サンレモ(UCIワールドツアー)で優勝したばかりのマテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)も加わっていた。

7人は序盤から逃げていた先頭グループに合流したが、ゴールまで残り62kmのエイケンベルフの石畳の坂で後続に追いつかれ、16人のグループが形成された。その先頭グループから、残り42.5kmのパーテルベルフの石畳の坂でヴァンアールトがアタック。付いて行けたのはチームメイトのラポルトだけだった。

ユンボ・ヴィスマの2人はすぐに15秒差を付け、続くオウド・クワルモントを通過した後には、タイム差は20秒に開いていた。結局2人はライバルたちに一時2分の大差を付けてゴールのハールビークに到着し、手を取り合ってフィニッシュラインを通過した。

3位争いのゴールスプリントは、TTスペシャリストのキュンクがロングスパートを決め、表彰台の最後の座を勝ち取った。
 

E3・サクソバンク・クラシック

■左から2位のラポルト、初優勝したヴァンアールト、3位のキュンク(©SprintCycling)

 
第65回E3・サクソバンク・クラシック 結果

[3月25日/UCIワールドツアー/203.9km]
1. VAN AERT Wout (JUMBO-VISMA / BEL) 4:38:04
2. LAPORTE Christophe (JUMBO-VISMA / FRA)
3. KÜNG Stefan (GROUPAMA – FDJ / SUI) +1:35
4. GIRMAY Biniam (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX /ERI) +1:35
5. MOHORIC Matej (BAHRAIN VICTORIOUS / SLO) +1:35
6. MADOUAS Valentin (GROUPAMA – FDJ / FRA) +1:35
7. NARVAEZ Jonatan (INEOS GRENADIERS / ECU) +1:35
8. BENOOT Tiesj (JUMBO-VISMA / BEL) +1:35
9. Van BAARLE Dylan (INEOS GRENADIERS / NED) +1:35
10. ASGREEN Kasper (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / DEN) +1:35

E3・サクソバンク・クラシック公式サイト

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