UCIワールドツアーのボルタ・ア・カタルーニャ2022はイギタが総合初優勝
スペイン北東部のカタルーニャ地方で開催された第101回ボルタ・ア・カタルーニャ(カタルーニャ一周)は、3月27日にバルセロナで最終ステージを競い、コロンビアチャンピオンのセルヒオ・イギタ(ボーラ・ハンスグローエ)が総合初優勝した。
総合2位は16秒差でエクアドルのリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアズ)、3位は52秒差でポルトガルのジョアン・アルメイダ(UAEチーム・エミレーツ)だった。
第101回大会は、標高2015mでカテゴリー1のボイー・タウイ頂上がゴールだった第4ステージで、コロンビアのナイロ・キンタナ(チームアルケア・サムシック)が総合首位になった。しかし、そのステージで区間優勝し、タイム差なしの総合2位に付けていたアルメイダが、翌日の平坦ステージで中間スプリントのボーナスタイムを獲得し、キンタナから総合首位の座を奪い取っていた。
そうして迎えた最終日前日の第6ステージは、序盤にカテゴリー1の峠を越える中級山岳区間だった。そのカテゴリー1の峠で集団からアタックしたのは、7秒差で総合3位に付けていたコロンビアチャンピオンのイギタだった。彼はカラパスと一緒に約120kmを逃げ切り、アルメイダに50秒以上のタイム差を付けて総合首位に立った。
バルセロナで行われた最終ステージは中級山岳区間だったが、イギタは総合首位の座を守り、初優勝を成し遂げた。
■総合初優勝した24歳のイギタのコメント
「ワールドツアーのステージレースで勝った事がなかったから、この勝利はボクにとって非常に特別だ。もちろん、とても嬉しい。前夜はあまり良く眠れず、ちょっと疲れていたが、総合成績でリードしているという事実がモチベーションになり、たくさんのエネルギーを与えてくれた。非常にハードな一日だったが、何とかライバルたちとのタイム差をキープする事ができた」
第101回ボルタ・ア・カタルーニャ 個人総合最終成績
[3月21日~27日/UCIワールドツアー/スペイン]
1. SERGIO ANDRES HIGUITA GARCIA (BORA – HANSGROHE / COL) 29H 53′ 33”
2. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) + 00′ 16”
3. JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 00′ 52”
4. NAIRO QUINTANA (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) + 00′ 53”
5. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 01′ 08”
6. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) + 01′ 10”
7. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 01′ 13”
8. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 01′ 16”
9. TORSTEIN TRÆEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 01′ 27”
10. SAM OOMEN (JUMBO-VISMA / NED) + 01′ 55”
[各ステージの優勝者]
■第1ステージ:MICHAEL MATTHEWS (TEAM BIKEEXCHANGE – JAYCO / AUS)
■第2ステージ:KADEN GROVES (TEAM BIKEEXCHANGE – JAYCO / AUS)
■第3ステージ:BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS)
■第4ステージ:JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR)
■第5ステージ:ETHAN VERNON (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / GBR)
■第6ステージ:RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU)
■第7ステージ: ANDREA BAGIOLI (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / ITA)
[各賞]
■ポイント賞 : KADEN GROVES (TEAM BIKEEXCHANGE – JAYCO / AUS)
■山岳賞 : SERGIO ANDRES HIGUITA GARCIA (BORA – HANSGROHE / COL)
■新人賞 : SERGIO ANDRES HIGUITA GARCIA (BORA – HANSGROHE / COL)
■チーム成績 : BAHRAIN VICTORIOUS (BRN)
第1ステージでコルブレッリが倒れた
集団ゴールスプリントになった第1ステージで、区間2位に入ったヨーロッパチャンピオンのソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス/イタリア)は、ゴール直後に倒れた。彼はその場で心臓マッサージを受けた後、ジローナの病院に入院した。原因はまだ解明されていない。
イタリアのラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によれば、コルブレッリの容態は安定していて、彼は26日に特別機でイタリアに帰国し、心臓の専門医がいるパドウァの病院に転院した。彼はそこで再検査を受け、今後の治療方針を決めるそうだ。